わずか6分で「満タン」 EV充電速度を短縮するBYD最新バッテリー技術

最大1000kWの超急速充電に対応 EVのドライブトレイン、特にバッテリーは、内燃機関と比較して驚くべき速さで進化している。 【画像】日本にもやってきたBYD最新EVモデル【シーライオン7とシールを詳しく見る】 全30枚 その結果、航続距離は向上したが、おそらくさらに顕著なのは、充電時間を内燃機関の給油時間と同等にしたいという願望だ。 「フラッシュ充電」対応バッテリーでは、10Cの充電レートを実現したという。 BYDは最近、新開発の『スーパーeプラットフォーム』とともに、超急速充電を行う「フラッシュ充電」に対応したリン酸鉄リチウムイオン(LFP)バッテリー『ブレード』を発表した。このバッテリーは、わずか6分で充電を完了するとされている。 発表によると、スーパーeプラットフォームは最大1000kWの充電に対応できるという。数年前まで、一般的な急速充電の速度が50kWだったことを考えると、驚異的なスピードだ。 ブレード(Blade)という名称は、このバッテリーの珍しい形状を表したものだ。長さ1m近くの細長いセルでモジュールが構成されており、従来のポーチ型、円筒型、角柱型のセルとは大きく異なる。 セル形状は独特だが、正極材のLFPはごく一般的なものだ。LFPの利点は、経済性、コバルトやニッケルの不使用、そして何よりも安全性にある。LFPは、定置型バッテリーシステム(家庭用太陽光発電システムを含む)でよく使用され、損傷時にも熱をゆっくりと放出し、酸素を放出しない。 BYDはブレードバッテリーのセルで釘貫通試験を行い、火や煙は発生しなかったとしている。一方、ニッケル・マンガン・コバルト(NMC、三元系)の正極材を用いたセルは、同じ試験で激しい反応が見られた。 LFPバッテリー自体は特別なものではないが、10Cの充電レートを達成した点は特筆すべきだ。このCとは「Cレート」のことで、バッテリーがどれだけ速く充放電できるかを示している。 バッテリーを0%から100%まで1時間で充電する場合、レートは1Cとなるが、10Cでは6分に短縮される計算だ。ただし、実際の使用環境では、充電器の性能やバッテリーの温度管理能力など、さまざまな要因に左右される。 BYDのスーパーeプラットフォームは、バッテリーだけでなくモーター、電源、エアコンも含め、車両全体で最大1000Vの高電圧に対応している。中国ではすでに4000基の1MW(1000kW)充電器を設置する計画があり、残る課題は、LFPバッテリーの充電速度を高める方法だ。 充電時、リチウムイオンは各セル内の正極(カソード)から負極(アノード)に移動する。BYDは、「超高速イオンチャネルを構築し、バッテリーの内部抵抗を50%削減」することで、驚異的な充電速度を実現したと説明している。 その具体的な構造については言及を避けたが、このイオンチャネルは、正極と負極の間でイオンを輸送する電解質の組成と、電極が接触するのを防ぐセパレーターに関連していると考えられる。

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