北海道旭川市議会（定数３４、欠員１）は２３日、新たな議長に辞職したばかりの福居秀雄氏（６８）を選出した。 投票せずに退席した１人を除く３２人が無記名で投票し、与党側が推す福居氏が１７票を集めた。野党側は白票を投じたとみられ、無効票も１５票あった。 福居氏は第１会派の与党「自民党・市民会議」（１１人）に所属。５月に「議長任期は２年」という市議会の慣例に従い辞意を表明したが、自会派から１人離脱して「公明党」（５人）を合わせても与党が計１６人と過半数を下回ると辞意を撤回。これに野党側が反発し、臨時市議会が流会になり、不信任決議も可決された。福居氏は続投の姿勢だったが、今月２０日になって辞職願を提出していた。 自民党・市民会議によると、不信任決議の可決後、離脱していた議員が会派に戻る意向を示し、過半数を確保できる見通しが立ったという。２度目の辞意表明後、会派内で人選を協議したが、「議長は当選４回以上」との慣例などから福居氏を推すことになった。 福居氏は「改めて議長の重責を担うことになり、身の引き締まる思い。市民の信頼と期待に応えられるよう努める」と決意を示した。一方、野党議員は「不信任決議が可決された人が再び議長に就くのは納得いかない」と語った。
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