埼玉県内で４月、全裸の男による車の強奪やひき逃げなどが相次いだ事件で、県警は２３日、同県蕨市中央、建設作業員西村大輔容疑者（４８）を、車ではねた男性に対する殺人未遂容疑で再逮捕した。 車の速度や現場の状況などから故意に車をぶつけたと判断した。調べに容疑を否認している。 捜査関係者によると、西村容疑者は同月２１日午後８時５０分頃、さいたま市緑区の県道でバイクに乗っていた同県川口市の男性（４５）を後ろから乗用車ではね、殺害しようとした疑い。男性は腹などに大けがを負った。 現場にはブレーキ痕がなく、県警は、推計した衝突時の速度やドライブレコーダーの映像などから故意にはねたと判断した。 西村容疑者は直後に、別のバイクの男性（当時４６歳）にも車で衝突し、逃走。男性は搬送先で死亡した。西村容疑者はその後、同県草加市の学習塾に侵入したとして建造物侵入容疑で現行犯逮捕された。 県警は西村容疑者が最初に逮捕されるまでの間に乗用車やタクシーの強奪など２０件以上の事件に関わったとみて調べており、一連の事件で１人が死亡し、１０人が負傷した。
もっと
