参院選の前哨戦として注目を集めた今回の都議選（定数１２７）では、小池知事が特別顧問を務める都民ファーストの会が議席を伸ばし、４年ぶりに都議会第１党の座を奪還した。 都ファ同様に知事を支える自民党は「政治とカネ」の逆風で大きく議席を減らし、公明党も落選者が相次いだが、知事与党は過半数を維持した。立憲民主党が伸長した一方、共産党は落ち込むなど、野党は明暗が分かれた。 都内最多の８議席を１８人で争った世田谷区で、参政党新人の望月正謹さん（３５）が初当選を果たした。 望月さんは区内の事務所で支援者らとともに万歳三唱して喜んだ。参政党として都議会に初議席を獲得したことについて、「（結党から）５年間街宣活動などを積み上げてきた結果だが、あくまでも通過点だ。参院選に党をあげて取り組んでいく」などと語った。 元検察事務官の望月さんは参政党の理念に共感し、昨年１０月の衆院選で世田谷区西部を選挙区とする東京６区から立候補した。落選したものの２万票以上を集め、今回の都議選に挑戦した。選挙戦では「今の政治を正さないと教育は変わらない」などと訴え、支持を広げた。
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