タレントの国分太一さんが、過去に複数のコンプライアンス上の問題行為があったとして、出演番組の降板が決定。 【写真を見る】日テレ社長会見 質疑応答でわかったこと 国分さんは「考えの甘さや慢心、行動の至らなさが全ての原因です」などとするコメントを発表しました。 「行動の至らなさが原因」国分太一さんが無期限活動休止 国分太一さん コメント(株式会社TOKIO HPより) 「この度の件に関しまして、関係各所の皆様、応援し続けてくれているファンの皆様に多大なご迷惑をおかけしたことを、心よりお詫び申し上げます。長年の活動において自分自身が置かれている立場への自覚不足、考えの甘さや慢心、行動の至らなさが全ての原因です。期限を決めずに全ての活動を休止し、自分を見つめ直させていただきます」 TOKIOのメンバー・国分太一さんに20日、衝撃的な発表がありました。 日本テレビ 福田博之 社長 「国分太一さんにつきまして、過去に複数のコンプライアンス上、問題ある行為というのが認められましたので、本日、日本テレビHDおよび日本テレビ放送網の臨時取締役会を招集しまして、レギュラー出演中の『ザ!鉄腕!DASH!!』の降板を正式に決定いたしました。ご本人にはすでにお伝えをし、了承を得ております。プライバシー保護の観点から、(国分さんが起こした)行為につきましては、お話することができません」 国分さんが過去に起こしたという「複数のコンプライアンス上の問題行為」。番組降板という、重い判断に至ったその内容について「明かせない」と説明する日本テレビの福田社長に、記者からは質問が飛び交います。 ——事案の時期、刑事告発等の可能性、被害者の人数は? 日本テレビ 福田博之 社長 「時期については、プライバシーの保護の観点から、ここで申し上げることができません。刑事告訴等については、そういう事案ではございませんので、考えておりません」 ——複数回というのは何回か? 日本テレビ 福田博之 社長 「複数回とだけ、申し上げさせていただきます」 ——例えば10回程度か? 日本テレビ 福田博之 社長 「同じお答えをさせていただきます」 ——福田社長はこの事案をいつ知ったのか? 日本テレビ 福田博之 社長 「5月27日に覚知いたしました」 ——反社会的集団・暴力団関係ではないかという噂もあるが 日本テレビ 福田博之 社長 「それはございません」 国分さん本人にも、18日まで伝えられていなかったという突然の番組降板。街の人からは ——スキャンダルのイメージはある? 「全くないです」 「逆に何したのって感じ、逆に気になっちゃう」 「降板って、どれだけのことしたらそうなるんだろう、というのがわからない」 「お前もかっていう感じ。最近多くないですか、そこの事務所の不祥事的なもの。国分くんは引退ではなく、活動休止?どうなるのか、今後のニュースが気になりますね」 河西弁護士「会見のポイントは、今回のトラブルの発端は何だったのか」 日比麻音子キャスター: 20日午後1時、日本テレビの福田博之社長が会見を行いました。 被害者の有無やどんな事案なのかに関しては、「プライバシー保護の観点から申し上げることはできない」と繰り返した形になりました。 冒頭、福田社長はこの会見を行った理由について、「30年近く愛してもらった番組で起きてしまったことなので、私自身が申し上げると判断した」と話していました。 しかし、「申し上げられない」という内容ばかりで詳細がほとんど見えてきませんでした。こういった会見を企業としてなぜこのタイミングで行ったのでしょうか。 レイ法律事務所パートナー弁護士 河西邦剛さん: テレビ局の危機管理というのがあるかと思います。フジテレビの件でも当初、「隠蔽体質」という声が非常にありましたので、これを払拭したいというところがあったのではないでしょうか。 では、なぜこのタイミングで記者会見を開き、「申し上げられない」という発言が多かったのか。ここでポイントになってくるのは、“今回のトラブルの発端は何だったのか”ということです。 今回は、週刊誌報道が原因になっているわけではなく、日本テレビ内部から上がってきた声として始まり、5月下旬以降、日本テレビの方が主体的に調査をして、発覚したということだと思います。 そうすると、声を上げた被害者的立場の人が、例えば「今回のトラブルの内容について明らかにして欲しくない」という声があるとするならば、それは最優先するべき事項です。なので、場合によってはそういった観点から、「内容についてはお伝えできない」ということが多かったのではないでしょうか。 「引退」ではなく「活動休止」のワケ 南波雅俊キャスター: 弁護士を入れた上での結論で、プライバシー保護の観点から内容は言えないということでしたが、相当重大な事案だということは想像できるものなのでしょうか。 レイ法律事務所パートナー弁護士 河西邦剛さん: 今回、親会社と子会社で臨時取締役会を開いているというところがあります。これは、かなり重大な事案だというふうに考えられます。 ポイントは二つあると思っています。 一つ目は、今回のいわゆるコンプライアンスの問題行為が、かなり重大なものだったという可能性。 二つ目は、日本テレビが関与する領域の中で、重大な出来事が起こったので、取締役会を開き降板について決めていったという経緯だと思われます。 日比キャスター: ただ会見の中では「社員の処分はない」「外部の調査などもしていて、番組の事案であるとはいっていない」と社長から説明がありました。 レイ法律事務所パートナー弁護士 河西邦剛さん: 社員の関与がないということについては、昨今フジテレビで同種事案があったので、あくまでも「国分さん個人が起こしたトラブルです」というニュアンスを表明したかったのかなと思います。 日比キャスター: それが一体なんなのか、まだわかりませんが、河西弁護士から見て、国分さんのコメントで気になるところはありますでしょうか? レイ法律事務所パートナー弁護士 河西邦剛さん: 今回、「引退」ではなく「活動休止」。ある意味「復帰」を想定しているわけです。復帰の際、ある程度言える範囲内で言っておかないと、復帰はかなり難しくなってくる可能性があるのではないでしょうか。 まだ言葉だけですが、今後、国分さんがどのように対応していくかがポイントだと思います。 ================ <プロフィール> 河西邦剛さん レイ法律事務所パートナー弁護士 芸能・エンターテインメント分野の法律問題が専門