背中に160キロの死球もベンチに「問題ない」と手を振った大谷翔平…ロバーツ監督「大人の対応で尊敬」

 【ロサンゼルス=帯津智昭】米大リーグ・ドジャースの大谷翔平が19日(日本時間20日)のパドレス戦の九回、背中に死球を受けた。  直前にパドレスの主力打者であるタティスが今季のドジャース戦で通算3個目の死球を受け、両チームの監督が退場処分となる乱闘騒ぎが起きていた。ドジャースは3—5で敗れたものの、この4連戦は3勝1敗と勝ち越した。ただ、ナ・リーグ西地区のライバル同士の対戦は、後味の悪い終わり方となった。  2—5で迎えた九回二死三塁で、マウンドにはパドレスの守護神スアレス。3ボールからの4球目、99・8マイル(約160・6キロ)の直球が大谷の背中を直撃した。前々日にも右太もも付近に死球を受けており、球場は騒然となったが、大谷は問題ないことを強調するようにベンチに向かって大きく腕を振った。  ドジャースのロバーツ監督は「彼は意図的だったことをわかっていたと思う。けがはしていなかったし、これ以上騒ぎを大きくしたくなかったのだろう。大人の対応で、尊敬する」と語った。  パドレス側は意図的だったとは説明していないが、直前のタティスへの死球との関連があるとみられている。  九回のパドレスの攻撃で、ドジャースの3番手リトルからタティスが右手に死球を受けた。タティスは前々日も死球を受けており、パドレスのシルト監督がベンチを飛び出して激高。これに反応したロバーツ監督もベンチを飛び出し、両チームの選手らが集まって乱闘騒ぎとなった。両監督は退場処分となった。  シルト監督はタティスについて、「内角に投げるのは普通のことだが、このチームに(昨季も含め)5回も当てられている。ここ7試合だけで3回も当てられた。意図的かどうかに関係なく、もう我慢の限界だ」と語気を強め、ドジャースに対する怒りをにじませた。タティスは「もう何回も当てられている。意図があったかどうかはわからない。でも、野球をしてきた経験上、もう限界だという気持ちはある」と語った。  この試合では、ドジャース先発の山本由伸は6回1/3を7安打3失点、5奪三振で6敗目(6勝)を喫した。1番指名打者で出場した大谷は三回に3試合ぶりの安打となる右前打を放って4打数1安打。パドレスは大谷に死球を当てたスアレスが退場となり、九回二死からマウンドに上がった松井裕樹が最後は空振り三振で締め、メジャー初セーブを挙げた。

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