国会は事実上の会期末を迎えています。立憲民主党は内閣不信任案の提出を見送った一方、ガソリン税の暫定税率を廃止する法案をめぐって与党側との対決姿勢を強めています。 立憲民主党は不信任案提出を見送り「弱腰」との批判も出る中、暫定税率の廃止でガソリン価格の引き下げを与党側に迫ることで物価高対策に取り組む姿勢をアピールする狙いです。 立憲民主党など野党7党が提出した、ガソリン税の暫定税率を来月1日から廃止する法案は衆議院財務金融委員会で審議されています。 委員長ポストを手にした立憲民主党はまもなく職権＝委員長の権限で採決に踏み切る方針です。 野党がまとまれば法案は可決され、衆議院を通過させることもできますが、参議院は与党が過半数を占めているため、法案は廃案となる見通しです。 内閣不信任案の提出見送りという野田代表の決断に対し、立憲民主党の党内では「総理経験者として責任ある判断だった」などと評価する声がある一方、「これから選挙戦が始まるのに弱腰姿勢を露呈した」との批判も出ています。 国会は20日に事実上、閉会する見通しで、各党は参議院選挙に向かって走り出すことになります。
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