まだ6月ですが、危険な暑さが続いています。都内でも3日連続で35℃以上の猛暑日となりました。都内の農園では、急な暑さで野菜の葉が溶けてしまったり、ヒビが入ったりするなど大きな影響が出ていました。 　　　　◇ 19日、奄美地方では梅雨明けが発表されましたが… 都民 「夏どうなるのかね。梅雨明けしてるんじゃないの」 東京の人も梅雨明けしたと感じてしまうほどの異常な暑さ。19日から都内で始まったイベントにも影響が出ています。 会場ではたくさんの台湾グルメが並びますが、それを食べる場所は強烈な日差しが照りつけるテーブル席です。 「日傘をもって、こう食べています」 日傘をさしながら器用に食事。都内では練馬などで気温35℃超え。3日連続の猛暑日となるなど危険な暑さが続いているため、雨天時に使うテントをはって急きょ日差しをよけられる場所を設置していました。 「日よけ対策。去年までは雨対策。今年は熱中症（対策）」 テーブル席とテントがある場所をサーモカメラで比較すると、テーブル席にいる人はほぼ真っ赤です。40℃近い温度となる一方、テントがある場所は黄色や青もあり、温度が低いことがわかります。 「待ってた！　ありがとう」 テントの中からは、汗だくで設営したスタッフに感謝の声が上がっていました。 19日、東京消防庁管内では54人が熱中症で搬送されました（速報値・午後3時まで）。このイベントでは、熱中症が出た時のため緊急連絡先もはり出しています。 19日は、全国の56地点で35度以上の猛暑日になりました。19日朝まではなかった梅雨前線が復活し、日本海側などでは週末に梅雨空が戻る予想ですが、東京では6月の暑さの記録を更新する可能性が出てきました。 都心では19日までに4日連続の真夏日ですが、20日からの1週間予報もずらっと30℃超え。11日連続で真夏日予想になっています。 もしそうなれば、1979年の連続真夏日「9日」の記録を更新し、真夏日の日数でも1894年と1979年の「10日」の記録を上回るのです。 　　　　◇ この暑さで食卓にも異変が起きています。 「小松菜買ったら芯が腐っている。食べられなくはないけど」 都内の農園では、作物に大きな被害が出ています。 小山農園　小山三佐男さん 「高温でカリフラワーが溶けるというか、腐った状態に。カリフラワーって元々、熱に強くないので、30℃以上には耐えられなくてこんなふうになってしまった」 土の中にある大根も… 小山農園　小山三佐男さん 「高温障害というか、土の温度が高すぎて大根が割れ始めている。高温障害が出るのが早すぎる。砂漠化した状況」 ほかにもレタスの葉っぱが溶けたり、ブロッコリーの花が咲いたりして売り物にならないといいます。唯一、暑さに耐えているのが、熱に耐えられるよう品種改良されたトウモロコシです。 都内のスーパーでは、今後の野菜の価格への心配も… やませい食品　松丸雄一店長 「暑さで変色や溶けた野菜も出て、売り物にならないものも増えた。（暑さで）去年が高値なので少し心配」 人にも野菜にも厳しい暑さが続きそうです。