■MLB ドジャース 4×ー3 パドレス(日本時間19日、ドジャー・スタジアム) ドジャースの大谷翔平(30)が19日、本拠地のパドレス戦に“1番・DH”で出場し、4打数無安打、打率は.292。いい当たりもありながら2試合連続ノーヒットに終わった。チームはトミージョン手術から復帰となったE.シーハン(25)が4回1失点と好投、9回に同点に追いつかれたが、その裏、代打・W.スミス(30)がサヨナラアーチを放った。 前日17日は2022年9月以来、約3年ぶりの1試合4三振だった大谷、試合も死球が多く警告試合と荒れたゲームとなった。それでもチームは3試合連続逆転で4連勝中。 パドレスの先発はS.コレック(28)、大谷は初対戦となり、あまりデータのない投手に対して1回の第1打席、1球目、真ん中に甘く入ってきたスライダーを見逃してストライク。大谷は表情を出さずに見送った。カウント2-1から内角低めのカットボールを強振、打球は左中間方向へ高く上がったが、フェンス手前で失速。やや詰まらされて、打球角度も42度と高く上がりすぎたセンターフライ。わずかなズレで打ち取られたが、逆方向にいい感じの打球を放った。 0対1とドジャースは1点リードされた3回、先発のE.シーハン(25)が2死からパドレスの3番・M.マチャド(32)へ内角高めのストレート、マチャドは叫びながら体を反って避けたが、バッテリーをにらみつけた。先発シーハンは2023年にデビューして、2年ぶりのメジャーマウンド、キャッチャーはルーキーのD.ラッシング(24)とドジャースバッテリーに大きなプレッシャーをかけた。 その裏、大谷の第2打席、外角低めを攻められてカウント1-1からの3球目、内角高めのストレートを狙ってセンターへ、大谷らしい大きな打球もまたもやフェンス手前で失速。打球速度は163.5キロ、飛距離は119.1m、角度は30度と詰まらされて打球速度がやや遅くセンターフライに倒れた。 ドジャース先発のシーハンはトミージョン手術からの復帰で約2年ぶりのマウンドとなったが4回4者連続を含む6奪三振1失点。故障者が続出している先発投手陣に光をもたらした。降板後には大谷もシーハンに声をかけて笑顔で労っていた。 0対1で迎えた5回、先頭の5番・M.マンシー(34)がライトへのスリーベースで出塁すると、前日18日から5打席連続ヒット中の6番・A.パヘス(24)が初球をセンターへ軽く弾き返して、しっかりと犠牲フライ。この試合初の得点圏のチャンスをものにして同点に追いついた。 さらにT.エドマン(30)、キム ヘソン(26)と2023年WBC韓国代表コンビの連打で1死二、三塁のチャンスを作ると9番・ラッシングがライト前へ2点勝ち越しタイムリー、下位打線の3連打で逆転に成功した。そして、1死一塁で大谷の第3打席、流れに乗りたいところだったが、カウント1-2から外角低めのストレートにサードゴロ併殺打。11試合ぶり、今季4度目の併殺打に終わった。 3対1とリードしたドジャースはシーハンの後を受けたJ.ロブレスキー(24)が打者9人をパーフェクトに抑える好投、7回には6番・パヘスが死球、このパドレス戦、3試合で5つ目の死球で球場も騒然となったが、パヘスは試合の流れを切らさずに怒りを耐えた。これにはコレックも降板する際には、パヘスに謝罪し、パヘスも頷いて受け入れた。 ここから2死満塁のチャンスを作り、大谷の第4打席、パドレス2人目、左腕のW.ペラルタ(33)と対戦。シンカーとチェンジアップの組み立てでフルカウントになると、6球目のシンカーで空振り三振、追加点を奪えなかった。 9回、ここまで好投していたロブレスキーが先頭にヒットを許すと、3番・マチャドのサードゴロで併殺を狙ったが、マンシーの送球がわずかに低く、セカンドのエドマンが後逸し、痛恨のエラー。ここから無死満塁とされると、犠牲フライで失点すると、6番・X.ボガーツには左中間へ同点タイムリーを浴びてしまった。その裏、代打・W.スミス(30)がパドレスの守護神・R.スアレス(34)のチェンジアップを右中間スタンドへ8号サヨナラホームラン、ドジャースが劇的勝利で連勝を“5”に伸ばした。