マツダの「”ロータリー”スポーツカー」!? 全長4.3mの「小さなボディ」採用&「4ローター」仕様もあり!? 美しすぎる「RX-V」とは

あまりにも美しいRE搭載コンセプトカー  1950年代に西ドイツ(現:ドイツ)のフェリックス・ヴァンケル博士とNSU(エヌ・エス・ウー)によって発明されたロータリーエンジン(以下RE)。「夢のエンジン」と称されたREに着目したメーカーは数多く、東洋工業(現:マツダ)もその一社でした。   マツダは1961年にヴァンケル研究所とNSUと技術提携を行い、1964年9月の東京モーターショーでREのスポーツカー「コスモスポーツ」を発表。1967年から発売を開始しました。 美しすぎる2人乗りスポーツカー! 【画像】超カッコいい! マツダの「”ロータリー”スポーツカー」を画像で見る(33枚)  世界で唯一REの量産化に成功したマツダは、1960〜1970年代にかけて「ロータリゼーション」と銘打って「ファミリア」「カペラ」「サバンナ」「サバンナRX-7」「ルーチェ」、マイクロバスの「パークウェイ」などオールレンジでRE採用車種を拡大。  1990年代以降は「RX-7」「RX-8」などのRE専用モデルへの搭載を続けたものの、RX-7は2003年、RX-8は2013年で生産を終えてしまいました。  しかしREへのマツダの飽くなき挑戦は続いており、2025年現在においても、SUVの「MX-30」のハイブリッドモデルが発電用のREを搭載。REの技術の火は今も燃え続けています。  とはいえREスポーツカーは2013年以来途絶えてしまったのも事実で、多くの人がその再登場を渇望しています。  しかしマツダはRE搭載のコンセプトカー「RX-VISION」と「アイコニックSP」を発表しており、マツダがREスポーツカー復活への夢を諦めていない、と示しているのは嬉しいところです。  中でも、2015年秋の第44回東京モーターショーに展示されたRX-VISIONは、発表当時大きな話題を呼びました。  その理由は「SKYACTIVE-R」と称した次世代REを積むREスポーツカーということだけでなく、その「あまりにも美しいデザイン」にありました。 「マツダが考える美しいFR(後輪駆動)スポーツカー」を目指したデザインは、2010年以降のマツダのデザインテーマ「魂動(こどう)デザイン」に沿って造形されています。  FR(後輪駆動)スポーツカー特有の短いフロントオーバーハングとロングノーズスタイルをさらに強調したボディは、動きと生命感・エレガントさを感じさせる面で覆われており、無駄な要素を削ぎ落として生まれた、凛として緊張感がある佇まいをも獲得しています。  キャラクターラインに頼らず、リフレクションでクルマの造形を際立たせているのも美しさを感じさせるポイントで、それをさらに強調する、深い赤色のボディカラーも印象的。  マツダのアイデンティティである五角形グリルのほか、3代目RX-7を彷彿とさせるテールライトなど、歴代マツダ車のモチーフも盛り込まれています。  RX-7などと比べるとかなり大きく、極端に平べったいクルマに見えますが、事実RX-VISIONは全長4389mm×全高1925mm×全幅×1160mm、ホイールベース2700mmという体躯を誇ります。  これはロータス「エヴォーラ」、アルファロメオ「8C」などのスポーツカーの大きさを意識した結果導かれた数値とのこと。  インテリアもシンプルに作られており、3連メーター・深いコーンのステアリングホイール、高いセンタートンネルなどがスポーツカーらしさを醸し出しています。  美しすぎるコンセプトカー、RX-VISIONのデザインは世界でも評価が高く、フランスのパリで開催中された「第31回Festival Automobile International(国際自動車フェスティバル)」では、「Most Beautiful Concept Car of the Year賞」を受賞しています。  なおRX-VISIONには、GT3企画でのレース参戦をイメージしたレースマシン「RX-VISION GT3 CONCEPT」も存在。3Dでモデリングされた実在しないモデルですが、570psを発生するSKYACTIV-R 自然吸気の4ローターREの搭載を想定しており、PlayStation 4用ソフト「グランツーリスモSPORT」にではゲーム内で運転することもできます。 ※ ※ ※  ショーモデルのスペックとデザインゆえに、RX-VISIONはそのまま量産化というわけにはいかないと思いますが、アイコニックSPを含めて市販化はまだアナウンスされていません。マツダの魂であり、技術の象徴であるREを載せたスポーツカーの復活を待ちたいと思います。

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