18日（水）も体温を超える暑さを観測するなど、各地で梅雨とは思えない危険な暑さが続いています。今後の暑さ、そして梅雨の見通しなどを気象予報士の木原実さんに聞きました。 ■体温超え“危険な暑さ”続出 18日（水）も各地で梅雨とは思えない暑さとなりました。全国のアメダス914地点中、猛暑日が71地点、真夏日が570地点を超えるなど、ともに今年最多を更新したほか、岐阜県や愛知県では最高気温が37℃以上、体温を上回る危険な暑さを観測した地点もありました。連日のように季節外れの暑さが続いています。 ■連日強烈な日差し 梅雨はどこへ？ 18日（水）19日（木）の天気図を見ても、梅雨前線が存在していません。太平洋高気圧の張り出しが強く、この影響で季節を先取り、真夏のような暑さが訪れている状態です。20日（金）になると、ようやく気圧配置にも変化が現れます。中国大陸の方から梅雨前線が顕在化、21日（土）になると日本海に梅雨前線がさらに近づいてくる見通しです。 この影響で北日本など日本海側を中心に雨の地域も出てきますが、西・東日本の太平洋側までは梅雨前線が南下せず、まだしばらくは暑さが続く見込みです。 ■"危険な"暑さは収まるも、油断禁物 21日（土）までは各地で厳しい夏の日差し、特に東海や近畿では猛烈な暑さが続きますので厳重な警戒が必要です。 22日（日）になると高気圧がやや弱まり、前線が入ってくることで、広く雨の地域が出てきます。新潟や鳥取など日本海側では、その先も曇りや雨の梅雨空が戻る見込みで、ここ数日続いている体温を上回るような“危険な”暑さはいったん収まりそうです。 ただし、東京や名古屋など西・東日本の太平洋側では梅雨の中休みが続きます。“危険な”暑さとはならないまでも、厳しい暑さは続きますので、引き続き万全な熱中症対策をお願いします。
