■MLB　ドジャース 8ー6 パドレス（日本時間18日、ドジャー・スタジアム） ドジャースの大谷翔平（30）が18日、本拠地のパドレス戦に“1番・DH”で出場し、4打数無安打4三振1死球。今季初の4三振となった。チームは3死球と荒れたゲームを制し、4連勝を飾った。 前日17日には663日ぶりに“二刀流復帰”を果たした大谷、「体がずっとあったまってゲームに入ってる状態で、感覚的にはやっぱりDHよりスムーズに過ごせる感じはしますね」と話していた。 この日は“1番・DH”で出場、パドレスの先発はR.バスケス（29）、大谷は今季初対戦して、2打数無安打。大谷は3試合連続マルチヒット、直近3試合で10打数7安打、打率は.700、2本塁打、4打点と絶好調。1回の第1打席、2球連続ストレートを空振り、そして、3球目もストレートを中途半端なスイングでカットしてファウル。珍しく打席で迷いのあるスイングを見せた。カウント1-2から6球目、低めのカーブで空振り三振に倒れた。 0対1と1点を追うドジャースは2回、先頭の4番・W.スミス（30）がツーベースで出塁すると、タッチアップで3塁へ進塁、そして、6番・Ｍ.マンシー（34）がライトへ犠牲フライと得点チャンスを簡単にものにした。それで終わらず、7番・Ａ.パヘス（24）が14号ソロと勝ち越しに成功した。 2対3と逆転された3回、1死走者なしで大谷の第2打席、カウント1-0から右ふとももに今季2つ目となるデッドボール。大谷も大きな声を出して、痛みに耐えた。このデッドボールで審判団が協議、前日17日にはパヘスがデッドボールで球場が騒然とし、この試合、3回表にはパドレスのＦ.タティースJr（26）が背中にデッドボールを受けていた。協議の結果、両チームに警告試合を宣告された。 これに2度ぶつけられているドジャースのＤ.ロバーツ監督（53）が審判団に猛抗議、今季初、通算13度目の退場処分となってしまった。 指揮官を失ったドジャースだったが、4回、7番・パヘス、警告試合で内角をなかなか攻められないところをしっかり読み切り、甘く入ってきたボールを捉えて、メジャー初となる2打席連続の15号ソロで3対3の同点に追いついた。 5回、1死走者なしで迎えた大谷の第3打席、2球目、内角低めのスイーパーに空振り、そして、カウント2-2からまたも内角低めのスイーパーに空振り三振。バスケスの変化球にまったくタイミングが取れなかった。 3対3の同点で迎えた6回、ドジャースは無死一、二塁とピンチも3人目、M.サウアー（26）がX.ボガーツ（32）をサードゴロ併殺打、この試合3つ目のダブルプレーでピンチを脱した。その裏、走者を1人置いて、4番・スミスがパドレス2人目、J.エストラーダ（26）にカウント1-2と追い込まれたが、そこから6球ファウルで粘り、12球目のストレートを捉えて、7号勝ち越しツーラン。さらに連打でチャンスを広げて、好調パヘスが追加点となるタイムリー。 尚も無死一、二塁でパドレスベンチは松井裕樹（29）をマウンドへ、1死を奪ったが、9番・T.エドマン（30）に左中間へ2点タイムリーを浴びて失点とドジャースの勢いを止められなかった。 ここまで2三振と当たりのない大谷の第4打席、前回12日の松井との対戦は空振り三振でメジャー通算100奪三振をマークされた。この打席もカウント1-2と追い込まれると、ストレートに空振り三振。大谷は今季5度目の1試合3三振となった。 8対3とドジャースリードの7回にはサウアーがパドレスのJ.イグレシアス（35）に死球、両リームに警告試合が宣告されているため、パドレスのM.マチャド（32）は退場ではないかと審判に抗議、球場も再び騒然となった。 その後、パドレスの代打・T.ブルックス（29）にメジャー初アーチの2ラン、さらにドジャース4人目・M.コーペック（29）が2死満塁からボークで失点。8対6と2点差に詰め寄られた。そして、5人目、A.バンダ（31）は8回2死二、三塁で1番・タティースJrを申告敬遠、この試合3安打の2番・L.アライズ（28）との勝負を選択。この場面でアライズをレフトファウルフライに打ち取り、最大のピンチを切り抜けた。 その裏1死一、二塁で大谷の第5打席、パドレス6人目、左腕のA.モレホン（26）と対戦。カウント2-2から160キロのストレートに反応できずに見逃し三振、大谷は今季初の4三振、2022年9月以来、約3年ぶりとなった。