第１０７回全国高校野球選手権三重大会の組み合わせ抽選会が１７日、津市の県総合文化センターで行われ、出場する６３校５９チームの対戦カードが決まった。 ７月４日に開会式を四日市ドームで行い、１回戦は５日から津球場公園内野球場など４球場で始まる。日程通りに進めば、決勝は２６日に同球場で行われる。 抽選会には各校の主将らが参加し、くじを引いた。Ａ〜Ｄの４ゾーンのうち、Ｃゾーンには強力打線を武器に今春の東海大会で優勝した三重、昨春の選抜大会に出場したメンバーが残る宇治山田商が入った。昴学園や皇学館といった実力校もそろう屈指の激戦区となり、県高野連の栗谷佳宏理事長は「投手起用がカギになる」との見方を示す。三重の長谷川仁人主将（３年）は「相手がどこであろうと、やることは変わらない」と力を込める。 今春の県大会覇者で、東海大会では決勝で三重に敗れた津田学園はＡゾーンに。１４０キロ台の速球を投げる左腕の桑山晄太朗投手（３年）は今大会注目の投手だ。 昨秋の県大会で優勝した海星はＤゾーンとなった。水谷宗太主将（３年）は「相手の雰囲気にのまれず、守備が崩れないよう意識したい」と意気込んだ。シード校の津商と、昨夏の県大会で準優勝した鈴鹿が相まみえる初戦は１回戦屈指の好カード。Ｂゾーンには、昨夏の県大会で優勝し、甲子園でも活躍した栄田人逢投手（３年）ら厚い投手層を誇る菰野が上位を狙う。 選手宣誓は宇治山田商の阪口諒真主将 開会式の選手宣誓には宇治山田商の阪口諒真主将（３年）が選ばれ、「野球の魅力や雰囲気を伝えたい」と笑顔を見せた。 熱中症対策で今大会は原則、午前９時からと午後３時半から試合を行う「完全２部制」を導入する。試合前日に「熱中症警戒アラート」が発表された場合は中止となる。午後の試合はドリームオーシャンスタジアム（松阪）以外の３球場ではナイターも視野に入れる。
