G7サミットにあわせ、カナダを訪問している石破首相は、アメリカのトランプ大統領と会談しました。いわゆるトランプ関税をめぐる協議では全体合意に至らなかった一方、担当閣僚による協議を加速化させることで一致しました。 現地から中継です。 会談について、首相周辺の1人は「合意できなかったのは残念だがトランプ大統領と直接会って腹の内を探れたことは今後の交渉に活きる」と話しています。 石破首相 「双方の認識が一致していない、そういう点が残っておりますので、パッケージ全体としての合意には至っておりません」 「担当閣僚に対して、さらに協議を進めるように指示をしたということで一致をみたものでございます」 アメリカ トランプ大統領 「（日本との会談はどうでしたか？）よかった」 石破首相は今後に向けては「日本にとっては自動車が大きな国益でそれを守るため最善の努力を重ねる」と強調しました。 複数の政府関係者によりますと、アメリカが求める貿易赤字解消にむけて、石破首相は新たな投資策などを含むパッケージ案を示しましたが、トランプ大統領の最終的な納得を得るには至らなかったということです。 ある政府関係者は「トランプ氏の決断による合意も期待していたという点では残念だ」と指摘しています。一方、別の交渉関係者は「2人の信頼関係は深まった。合意にむけてもう一歩という所まできた」とも話しています。
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