世界ナンバーワンホース・イクイノックスが顕彰馬に選定 対象初年度で殿堂入り JRA発表

 JRAは6月15日、2025年度の顕彰馬に今回が対象初年度だったG1・6勝のイクイノックス(牡6歳)を選定したと発表した。  中央競馬の発展に特に貢献があった馬をたたえるもので、24年のコントレイル、キングカメハメハに続き38頭目。記者投票の結果、143票を獲得し、90・5%の支持を集めた。国際競馬統括機関連盟(IFHA)による23年度の「ロンジンワールドベストレースホースランキング」で年間1位に輝いた“世界ナンバーワンホース”が、再び偉大な称号を獲得した。  同馬は21年8月のデビュー戦から連勝で東京スポーツ杯2歳Sを制し重賞初制覇。父キタサンブラックに初の重賞タイトルをもたらした。22年の皐月賞、日本ダービーはともに2着に敗れたが、同年10月には史上最も早いキャリア5戦目での天皇賞・秋制覇でG1タイトルを獲得。続く有馬記念で1番人気に応えてG1連勝を飾ると、記者投票総数288票中282票の支持を集め、22年の年度代表馬に選出された。  23年の始動戦となった3月のドバイ・シーマクラシックでは、逃げてレコードを記録する圧勝。この走りが評価され同年4月、「ロンジンワールドベストレースホースランキング」で日本馬3頭目となる単独1位に選ばれた。  国内復帰戦の宝塚記念を制すると、天皇賞・秋は1分55秒2のスーパーレコードで連覇。引退レースとなったジャパンCでは同年の牝馬3冠馬リバティアイランドを退け完勝し、史上初のG1・6連戦6連勝を達成した。  23年度の年度代表馬に295票中293票の圧倒的支持を集め、2年連続の選出。24年1月には、23年の「ロンジンワールドベストレースホースランキング」の年間世界ランク1位に輝くとともに、ジャパンCが同年の世界年間ベストレースに選ばれた。  引退後は、北海道安平町の社台スタリオンステーションで種牡馬入り。種付け初年度となった24年には204頭に種付けした。今年7月15日のセレクトセール当歳セッションに産駒が上場予定で、どれだけの高値がつくのかにも注目が集まっている。  父キタサンブラック、母シャトーブランシュ(父キングヘイロー)。通算成績は10戦8勝。総獲得賞金は22億1544万6100円。北海道安平町・ノーザンファームの生産。現役時代は美浦・木村哲也厩舎所属。馬主は(有)シルクレーシング。

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