6月15日、阪神競馬場で行われた上半期のグランプリ・宝塚記念(G1・芝2200m)は、武豊騎乗の7番人気、メイショウタバルが鮮やかな逃走劇を演じた。2着にはファン投票1位のベラジオオペラが入った。昨年の有馬記念Vのレガレイラは見せ場なく11着に敗れた。 宝塚記念、勝利ジョッキーコメント 1着 メイショウタバル 武豊騎手 「最高に嬉しいです。今回はそのメイショウの馬で、石橋調教師の馬というところが非常に大きかったと思うので、もう勝ちたいという気持ちがすごく強かったです。本当に競馬の素晴らしさを改めて感じましたし、長いお付き合いさせてもらっている人たちで勝てた勝利かなと思います。基本はやはり先手を取りたいなとは思っていました。ただ、どういうペースで行けばベストなのかっていうのは、直前まで色々と迷うところはありました。いい感じで折り合いもある程度ついてましたし、かといって折り合いがつきすぎてるわけでもなかったです。いいペースで入れたと思いました。タフなレースだったので、もう最後の最後まで分からなかったです。本当に人が繋いでくれた馬の縁、馬が繋いでくれた人の縁っていうのをすごく感じる勝利ですから本当に格別です。今年の上半期も本当にファンの皆さんに応援していただきありがとうございました。なんとか宝塚記念でいい上半期の締めくくりをすることができて、また後半も頑張っていきたいと思いますので、競馬をよろしくお願いします」 レース結果、詳細は下記のとおり。 6月15日、阪神11Rで行われた第66回宝塚記念(3歳上オープン・G1・芝2200m・1着賞金=3億円)は、武豊騎乗の7番人気、メイショウタバル(牡4・栗東・石橋守)が快勝した。3馬身差の2着に1番人気のベラジオオペラ(牡5・栗東・上村洋行)、3着に10番人気のジャスティンパレス(牡6・栗東・杉山晴紀)が入った。勝ちタイムは2:11.1(稍重)。 2番人気で戸崎圭太騎乗、レガレイラ(牝4・美浦・木村哲也)は11着、3番人気で川田将雅騎乗、ロードデルレイ(牡5・栗東・中内田充正)は8着敗退。 【動画】武豊×メイショウタバルの逃走劇…宝塚記念水を得た魚のようにスイスイと逃げ切り 宝塚記念・メイショウタバルと武豊騎手 武豊騎乗の7番人気、メイショウタバルが逃げ切りを決めて嬉しいG1初制覇を飾った。重馬場を味方にスイスイとメイショウタバルは進んでいき、スタートから迷うことなく先手へ。1、2コーナー、向こう正面でも1馬身ほどのリードを保ったマイペースの逃げを演出した。勝負どころでは外からベラジオオペラが早めに押し上げてきたものの、直線では再び加速してライバルを突き放す。まさに豊マジック。楽々後続を完封する鮮やかな逃走劇だった。 ◇宝塚記念とは 春競馬の総決算としてファン投票で選ばれた人気馬たちが出走するグランプリレース。有馬記念と並ぶ“夢の舞台”として知られる。阪神芝2200mの内回りコースは急坂もあり、スタミナと機動力、さらには梅雨時期ならではの道悪適性も重要なポイント。過去にはディープインパクトやクロノジェネシスなど歴代の名馬が勝利している。 メイショウタバル 11戦5勝 (牡4・栗東・石橋守) 父:ゴールドシップ 母:メイショウツバクロ 母父:フレンチデピュティ 馬主:松本好雄 生産者:三嶋牧場 【全着順】 1着 メイショウタバル 武豊 2着 ベラジオオペラ 横山和生 3着 ジャスティンパレス M.ディー 4着 ショウナンラプンタ 幸英明 5着 チャックネイト D.レーン 6着 ソールオリエンス 松山弘平 7着 リビアングラス 坂井瑠星 8着 ロードデルレイ 川田将雅 9着 ドゥレッツァ 横山武史 10着 ボルドグフーシュ 内田博幸 11着 レガレイラ 戸崎圭太 12着 シュヴァリエローズ 北村友一 13着 プラダリア 高杉吏麒 14着 アーバンシック C.ルメール 15着 ローシャムパーク 菱田裕二 16着 ジューンテイク 藤岡佑介 17着 ヨーホーレイク 岩田望来