地域の特産品をブランドとして保護する国の地理的表示（ＧＩ）保護制度に登録されている山形県の「東根さくらんぼ」の「佐藤錦」の競売が１４日、東京都の豊洲市場で行われ、過去最高の１キロ１５０万円で競り落とされた。 これまでの最高額は、昨年の１キロ１４５万円だった。 競り落とされたのは、１３日に東根市内で開催された品評会で最高賞となった佐藤錦１キロのパック詰め。同市の農家、佐藤彦吉さん（７０）が出品した。落札した仲卸業者によると、天候不順で小粒の品が多い中、しっかりと大玉で色つきが鮮やかだったことを評価したという。 佐藤さんは開花期の強風と降雨で受粉のためのハチがまばらだったことから、ミツバチを自ら放ち、人工授粉も行った。農園に反射シートを敷き詰めて日照不足対策を行い、実の色をしっかりした朱色に仕上げたという。佐藤さんは、「鮮度や色つきにこだわった。最高額という評価をいただけて大変ありがたい。今後栽培していく上で励みになった」と話した。
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