３日に亡くなった読売巨人軍・長嶋茂雄終身名誉監督の大ファンとして知られるフリーアナウンサーの徳光和夫さん（８４）が取材に応じ、「ファンあっての長嶋茂雄を貫き通した人だった」と、自身のヒーローに思いをはせた。 徳光さんは高校２年の時、東京六大学野球で長嶋さんのホームランを見て、「後輩になりたい」と同じ立教大に進学した。卒業後は日本テレビのアナウンサーになった。 入社２年目の頃、先輩アナウンサーの紹介で、憧れのスターと初対面。「頑張ってね」と白い歯を見せて励ましてくれた姿にさらに夢中になった。野球実況はかなわなかったが、番組で共演し、食事をする機会もあったという。「引退後も体を鍛え、体形を維持していた。ファンに長嶋茂雄を見せ続けるという美学、哲学があったんだと思う」 立教大に記念碑が建つことになり、昨年、メッセージをもらうために手紙を送ると電話がかかってきたのが最後の会話になった。「『阿部（慎之助・巨人軍監督）は面白いよ。阿部はいいよ』と言っていた」と振り返る。７日、その記念碑に花を手向けた。「昭和の太陽が『千の風』になった。私の中で長嶋さんは死んでいない。一番熱いプレーをした野手に贈る長嶋賞を設けてほしい」と語った。
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