【オークモント（米ペンシルベニア州）＝帯津智昭】男子ゴルフの今季メジャー第３戦、全米オープン選手権は１３日、米ペンシルベニア州オークモントのオークモントＣＣ（パー７０）で第２ラウンドが行われ、３バーディー、６ボギーで回った松山英樹は通算７オーバーの５７位に決勝ラウンドに進んだ。 　サム・バーンズ（米）が３アンダーで単独首位に浮上した。 　１４日の第３ラウンドでは、松山はハリス・イングリッシュ（米）と同組になり、午前９時４５分（日本時間午後１０時４５分）にスタートする。 　香妻陣一朗は９オーバー、金谷拓実は１０オーバー、河本力は１２オーバー、杉浦悠太は２０オーバーで予選落ちした。第２ラウンドは悪天候のために中断してサスペンデッドとなり、残りは１４日に行われた。日本勢で唯一、１３日にホールアウトできなかった香妻は最終９番の第２打からプレーを再開し、パーで終えた。 　予選落ちの危機にあった松山は１３日の第２ラウンドで、最後にバーディーを奪った。８オーバーで迎えた１８番パー４。この時点で予想された予選通過ラインは７オーバーだった。残り１５５ヤードからの第２打でピンまで約４メートルにつけ、狙ったバーディーパット。「入らなかったら（決勝ラウンド進出は）１００％ないけど、入ったら、わずかなチャンスはある」。集中力を研ぎ澄まし、パターを振った。ボールは一直線に進んでカップに転がり込んだ。 　沸き上がるギャラリーの拍手に、松山は珍しく右手を軽く上げた。取材に対しては「ほっとした部分はないですけど」と素っ気なく語ったが、ホールアウト直後は同組選手のキャディーと言葉を交わした際に表情を緩めていた。 　５月のメジャー第２戦、全米プロ選手権では、２０１９年の全英オープン以来となる２０大会ぶりに予選を通過できず、２日間で大会を去っていた。メジャー２大会連続の予選落ちをかろうじて免れ、決勝ラウンドに向けて「変わらず、やりたいことを続けて、それが結果につながればいい」と力を込めた。