読売巨人軍の長嶋茂雄終身名誉監督の死去を受け、愛知県図書館（名古屋市中区）３階で、関連書籍などを集めたミニ展示企画「追悼 ミスタープロ野球・長嶋茂雄」が開かれている。 展示されているのは、長嶋さんの自著「野球へのラブレター」や、野村克也さんの「オレとＯ・Ｎ」など書籍約３０冊のほか、引退５０年特集を組んだ「ベースボールマガジン」などの雑誌、活躍を紹介する新聞各紙の縮刷版など。１９５９年６月の天覧試合や７４年１０月の現役引退を報じた、読売新聞の記事も読める。 巨人軍の７５年史、９０年史も並び、９０年史の資料編では生涯成績などを一覧できる。中日ドラゴンズの球団史や雑誌「月刊ドラゴンズ」などもあり、ナゴヤ球場で９４年１０月８日、セ・リーグ制覇をかけた「１０・８決戦」について、ライバルの視点からも読むことができる。 父親が巨人ファンで、長嶋さんの現役時代の最後をテレビで見た記憶がある司書の林智子さん（５６）は、「中日の本拠地ではあるが、当館にも巨人ファンの職員がいる。『ミスター』として地域を問わず広く愛された長嶋さんの生前の活躍を、この機会にぜひ振り返ってみてほしい」と話している。 書籍は貸し出し可だが、雑誌、縮刷版は不可。７月９日まで。
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