東京都議選が告示された１３日、自民党都連の井上信治会長が、都議会自民会派の政治資金パーティー収入の不記載問題で都連が非公認とした無所属候補者２人の応援に入った。 問題では、自民都議ら計２６人の政治資金収支報告書で、パーティー収入の不記載があった。都連はこの中で会派幹事長経験者６人については「責任は重い」として、今回の都議選で公認せず、６人とも無所属で立候補した。 そして告示された１３日午前、６人のうちの１人で、世田谷区選挙区から８選を目指して出馬した三宅茂樹候補の出陣式に井上氏が駆けつけた。マイクを握った井上氏は「公認しないという決断をしたが、個人としてどうしても当選してもらいたいと朝一番に参った」と訴え、三宅氏と握手を交わした。 自民関係者によると、井上氏はこの日、同様に不記載で無所属になり、大田区選挙区から出馬した現職候補の応援にも入ったという。不記載がなく出馬した自民の現職候補の１人は「非公認にした意味がなく、『無反省だ』とまた批判される。都連会長の資質を疑う」とあきれ顔で話した。
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