街にまぎれる「覆面パトカー」どうやって見分ける? 「白いクラウン」だけじゃない!? ポイントは「雰囲気」と「運転の仕方」? 交通覆面を「カンタンに見抜く」方法とは

覆面パトカー どうやって見分ける?  いわゆる「覆面パトカー」は、一般車に紛れて取り締まりを行っており、街行くクルマが覆面パトカーかどうかを判断するのは少し難しいかもしれません。  しかし、「いくつかの特徴」を抑えることで、覆面パトカーを見分けることが可能なのです。 一般車に紛れる「覆面パトカー」 特徴は? 【画像】「えっ…!」 これが「覆面パトカーの見分け方」です! 画像で見る(49枚)  まず、覆面パトカーには種類があり、交通違反を取り締まるもの以外も存在します。  交通違反を取り締まる覆面パトカーは、スピードオーバーなどの交通違反を取り締まる「交通機動隊」に所属しているものですが、それ以外には刑事事件を扱う捜査課が使用する「捜査用車」や、皇室や海外のVIPを警護する「警護車」があります。  ここでは、ドライバーに馴染み深い交通機動隊の覆面パトカーの特徴を解説します。  覆面パトカーは青い服と白いヘルメットを被った2人組で運用され、国道やバイパスなどのスピード違反をしやすい場所や、一時停止や踏切の不停止、変則的な信号の近くで軽微な違反を取り締まっています。  クルマの特徴としては、「国産4ドアセダン」が多い傾向にあります。しかも高性能な高級タイプがほとんどです。例えばトヨタ「クラウン」、日産「スカイライン」が主な車種です。  こうした車種を用いる理由として、ハイスピードでの取り締まりを行うため、違反車両に追いつける動力性能と、違反の処理ができる車内空間が必要であるからです。  またボディカラーは、無難かつ有償(オプション)ではない、シンプルな「白」「黒」「グレー」「シルバー」などの色が多い傾向になります。  これは国や県の限られた予算で一度に導入されるため、オプションを選ばないこと、一般車に紛れるために目立つ色にしないというのが理由です。同様に、エアロやサイドバイザーなどのアイテムも省略しています。  ただ、こうした特徴は一般車とはあまり違いがなく、これだけで覆面パトカーであると決めつける理由にはなりません。  そこで、上記の特徴を押さえつつ、「パトカー専用装備」に注目すると良いでしょう。  交通機動隊の覆面パトカーは、違反車両を追尾するとき、屋根からパカッと赤色灯が出現します。これを「反転灯」とも呼びます。  反転灯はクルマのルーフを四角く切断して取り付けることが一般なので、車体を上からよく見ると四角く切り取った跡が見えるのです。  トラックやバス、SUVなど車高の高いクルマに乗っている場合はすぐ見分けられます。  ちなみに、捜査用車は反転灯ではなく手動で赤色灯を屋根に載せるタイプなので、この切り取り跡はありません。  また非常にマニアックな部分では、警察無線用の「アンテナ」と見るというのも見分けポイントのひとつです。  かつてはトランクに取り付ける自動車電話に偽装した大型アンテナや、リアウインドウやルーフに装着するテレビ用ダイバーシティ風アンテナを装着するものが主流でしたが、今ではよく見かける折りたたみ式のコンパクトなロッドアンテナに変わっています。  ただし、純正ではなく後付けになるため、そもそも純正では外装にアンテナが備わっていないクルマなのについていたり、純正のアンテナがあるのにダブルでアンテナがついていたりすることがあります。  また、配線が浮き出ているなど、アンテナ線の取り回しが少々雑だったりするところも、意外な見分けポイントと言えそうです。  とはいえ、アンテナに着目するのは、よほどのクルマ好きでない限り、少々難しいかもしれません。  あるいはナンバーに注目するのもいいかもしれません。  基本的に警察は各都道府県ごとに管轄エリアが分断されているので、例えば千葉県のナンバーをつけた千葉県警のパトカーが東京都内を走行することはあまり考えられません。  そのため、走行している地域と覆面パトカーかと思うクルマのナンバーが一致しているかをチェックするのも有効です。  ただし県境では、隣の都道府県や地域のナンバーの覆面パトカーが運用されていることもあるため、これも確実な見分け方とはいえません。  例えば、東京都と神奈川県の境目では、警視庁の世田谷・練馬ナンバーなどのパトカーと、神奈川県警の川崎・横浜ナンバーなどのパトカーがいます。  東京湾アクアラインでは、神奈川県警のパトカーと、千葉・袖ヶ浦・市原などのパトカーが走行しています。 覆面パトカー最大の見分け方とは  では、最大の見分け方は何でしょう。  その答えは、「パトカーらしい法令遵守の走り方、雰囲気」です。 「クラウン」以外の車種もあり  交通違反を取り締まる側のパトカーは、違反をしたり、交通ルールを破るような運転は絶対にしません。  制限速度をぴったり守って走行し、複数の車線がある場合は第一車線を走行。車線変更する場合は、合図はきっちり「3秒前」から「その行為が終わるまで」点灯。交差点の右左折時は、「30m手前」から合図を出し、交差点の左側に寄って進行します。  当然ふらついたり、無駄なブレーキやアクセルを踏んだり、みだりに車線変更することはありません。つまり「教本通り」の運転をするのです。  そして、高速道路でも同様です。少々速いペースで走っている高性能セダンを見かけることがありますが、覆面パトカーはそうした運転は基本的にはありえません。  ひたすら追い越し車線を走り続けたり、車間を詰めて前のクルマを退かすといったこともありません。  周囲のドライバーよりも、生真面目な運転をするセダンがいたら、もしかすると覆面パトカーの可能性があります。  こうした「走り方」だけでなく、クルマの雰囲気も「全体的にそれっぽい」感じがします。  警察は毎日、クルマの運転者に義務付けられている日常点検を欠かさず行っており、ライトの球切れなどの整備不良はほぼなく、車体やホイールの隅々までピカピカに保たれています。  不要なステッカーや装飾の類はひとつもなく、クルマの出で立ちも非常に真面目な雰囲気です。  しかし、違反車両を見つければ、即座に車線変更して猛追。赤色灯を点灯させたところで、覆面パトカーとしての正体を現します。  生真面目で地味な色のきれいなセダンが、突如“豹変”したかの如く急加速して追いかけてきたら、ほぼ間違いなく交通機動隊の覆面パトカーといえます。 ※ ※ ※  覆面パトカーや警察車両を見かけると、何もしていないのにちょっと怖いと思うかもしれませんが、だからといって緊張する必要はありません。いつもどおり、ルールを守っていれば、特に覆面パトカーの「御用」になることはありません。  ただし、近くに覆面パトカーや交通機動隊のパトカーがいる場合、走行中の道路で事故が増えていたり、スピード違反が多いということで、警戒して走っているのです。 「パトカーがいるということは、いつも以上に気をつけなければいけないんだな」と考え、安全運転に努めましょう。

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