世間に浸透する人工知能の普及 競馬の世界でも自動音声や予想もAI化

◆スポーツ報知・記者コラム「両国発」  今月1日に行われた日本ダービーは、単勝2・1倍の支持を集めたクロワデュノールが1番人気に応えて堂々と勝利した。記者は6番人気のショウヘイ(3着)に本命を打って、1着から〇▲◎の印で3連複が的中。これが惜しかったかどうかは読者の判断に任せるとして、馬の上昇度や関係者への取材の感触が予想の決め手になった。  レース結果が確定すると、「東京競馬第11レース、日本ダービーの払戻金を…」と場内アナウンスが流れる。声の主が誰なのか、ご存じだろうか。プロ野球やサッカーなどのように専門の場内アナウンス担当がいるわけではない。JRAの職員やアルバイトからの志望者で、声のエキスパートではないそうだ。  以前、担当者に話を聞いた。「ちゃんと聞きやすく伝わるように、臨機応変にアンテナを張って気配りが必要な仕事です」と語っていた。実際にレースが行われていない競馬場や場外馬券売り場などでは、18年9月からAIによる自動音声が導入されているという。抑揚など人間の声の方が心地良い気がするが、世間と同様に人工知能の普及は進んでいる。  競馬の予想についてはどうだろう。記者や評論家にはそれぞれ個性があり、印の打ち方も読み手が楽しむ要素の一つであると思う。かつて寺山修司さんが吉永正人騎手をひいきにしたような面白さが、AIの予想にあるかは疑問だ。ダービーまでの報知AIのG1予想を調べると、〈5〉〈1〉〈13〉〈1》〈10〉〈1〉〈11〉《1》〈9〉〈3〉着だった。おや、ダービーが3着? 難癖をつけるはずが、意外と気が合うやつかもしれない。(中央競馬担当・坂本 達洋)  ◆坂本 達洋(さかもと・たつひろ)2006年入社。野球担当や販売局を経て17年に中央競馬担当。予想は取材の感触を最優先

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