「宝塚記念・Ｇ１」（１５日、阪神） 　栗東滞在で調整を進めるローシャムパークは１２日、坂路２本乗りで最終リハ。豪Ｇ１・クイーンエリザベスＳ６着からの上昇気配を漂わせ、Ｇ１初制覇を見据えた。なお、枠順が確定し、ファン投票１位のベラジオオペラが１枠１番、２位のレガレイラが８枠１７番と、有力馬２頭が極端なゲートに決まった。 　海外遠征明けでも仕上がりに不安はない。栗東滞在で調整を進めるローシャムパークは坂路２本乗り。１本目を４Ｆ６６秒９で駆け上がった１３分後に再び登坂すると、馬なりで４Ｆ５３秒１−３７秒８−１２秒５をマークした。騎乗した大口助手は「坂路で時計の出る馬ではないけど、そのなかでも折り合いの確認、バランス、ともに良かった。負荷もちょうど良くかかっていると思う」と納得の表情だ。 　１週前追いでは栗東ＣＷで６Ｆ７５秒２−３５秒３−１１秒３の猛時計をたたき出したが「先週、先々週と負荷をかけたけど、カイ食いは逆に良くなっている。状態面は上がっている」と反動どころか、上昇を描く仕上がりぶりに胸を張る。 　前走の豪Ｇ１・クイーンエリザベスＳは６着に敗退。課題の折り合いはクリアしたが、今回は反応面に修正を加えて臨む。「動きたい時の反応が乏しかったので、そこに気をつけながら。先週は馬の後ろで折り合いを見てもらい、最後は外へ出した時の反応を確かめてもらった。池添さんの感触が良く、いいイメージで競馬にいけるのかなと思っています」とグランプリ男に託す。 　昨年の大阪杯、そしてＢＣターフと国内外のＧ１で２着が２度ある実力馬。「好走している時は自分のリズムでまくっていける。今回もそういう感じで。あとは僕が工夫してケアして、いいメンタル状態で行けたら。栗東に来たのも前日まで乗れるメリットがあるから。最後まで攻めの姿勢で」。道悪不問に加え、阪神芝内回りも既に克服済み。ここでＧ１初制覇に手が届く。