おかずが「からあげ」1個の写真がSNS上で拡散された福岡市の学校給食。批判が相次ぎ、市は改善を目指すことになりました。一方、物価高やコメ高騰で給食の内容を変えざるを得ない学校も出てきています。 　　　　　　　◇ 麦ご飯とキャベツのみそ汁、牛乳。メインのおかずは…。 からあげ1個。 これは今年4月に出された福岡市の小学校の給食です。 かつて給食を食べて育った人たちは—— 50代 「おかずは1個じゃ寂しい。見た目も大事かもしれませんけどね」 10代 「おかずが少ない。（Q．おなかいっぱいになる？）ならない。見栄え悪い」 来年から小学校の給食を食べる子どもも—— 母親 「この給食どう？寂しい？」 来年から小学生 「うん」 母親 「保育園の方がすごいね」 来年から小学生 「うん」 母親 「保育園の方が多いね」 みそ汁には野菜も入って栄養バランスに問題はないものの、からあげ1個は「少ない」「寂しすぎる」との声が相次いだのです。 1個になった理由について市の担当者は—— 福岡市教育委員会給食運営課・野原健課長 「調理の手間を省くという点で、大きめ2個程度の大きさの60グラムで提供。大きめであればやわらかく仕上げることができる」 この1個で2個分あると説明。一方で、今後改善する点もあると話します。 福岡市教育委員会給食運営課・野原健課長 「子どもたちが給食を見た時に、もっとおいしく見えるような給食。外部の民間の方からのアイデアやご意見をいただいて、もっとおいしいと思える給食にしていきたい」 青森県の小学校ではコメ高騰の影響が—— 児童 「いまニュースでもお米とかが高くなって大丈夫かなと思っているが、こうやってお米を出せるのはすごいなと思いました」 八戸市の小中学校ではこの1年で給食のご飯の単価が小学校は15円、中学校が20円上がり、おかずにかけられる費用を圧迫。デザートを出す回数も月に4〜5回から2〜3回に半減しています。 児童 「（デザートは）大好きです。なくなってほしくない」 子どもたちのカラダをつくる給食。現場の苦悩が広がっています。