【宝塚記念】昨年の有馬記念優勝後に骨折判明…レガレイラ復帰戦での不安を拭い去るに十分な走りを披露

◆宝塚記念追い切り(6月11日、美浦トレセン)  第66回宝塚記念・G1(15日、阪神)の追い切りが11日、東西トレセンで行われた。坂本達洋記者は美浦・Wコースで万全の仕上がりをアピールしたレガレイラを「見た」。出走馬と枠順は12日に決まる。  先入観を抜きにして、素直にいい動きに見えた。昨年の有馬記念で3歳牝馬として64年ぶりの勝利を飾ったレガレイラは、レース翌週に右前脚第1指骨剥離(はくり)骨折が判明。それ以来の復帰戦でブランクが心配されるが、不安を拭い去るに十分な走りだった。  美浦・Wコースで外キングズブレス(4歳1勝クラス)、内ハリーフラッグ(3歳未勝利)の真ん中からスタートして、約1馬身半間隔の隊列から直線でスッとギアを上げると、優勢な脚いろで内に併入(外に半馬身先着)。6ハロン85秒0—11秒2を馬なりでマークと伸び脚には貫禄があった。  昨年は牝馬ながら皐月賞(6着)、日本ダービー(5着)に果敢に挑み、栄光をつかんだ暮れの大一番までハイレベルな5戦を消化。木村調教師は「年間通じて休みなく頑張ってくれたというのがあったので、勇気を持ってオーバーホールさせたいと判断しました」とブランクを前向きに捉え、「休みをもらって背が伸びたとか体重が増加したとか、そういうシンプルな部分で体がひと回り大きくなった印象は感じています」と説明。4歳を迎えて成長してきたのは間違いなさそうだ。  そんなイメージを記者が思い抱いていると、共同会見で木村師は「数字がプラスになった、そのイコールがハイパフォーマンスができる、ではないので、そこをメディアの皆さんには厳しい目で馬の状態をジャッジしていただいて、ファンの皆さまに情報提供お願いできればと思っています」とわざわざ注文を付けた。しかし、それは不安への“予防線”ではなく、手応えの裏返しだと感じた。G1馬にふさわしい力は出せる状態にあるとジャッジした。(坂本 達洋)

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