【宝塚記念】レガレイラ万全 馬なりで加速ラスト1F11秒2 木村師納得「予定通りに立ち回れた」

 7週続く春のG1ラスト「第66回宝塚記念」の最終追い切りが東西トレセンで行われた。美浦では昨年の有馬記念以来、半年ぶりの実戦となるレガレイラがWコースでパワフルな脚さばきを披露。23年イクイノックス以来、史上17頭目の春秋グランプリ制覇を目指す。ドバイシーマC(3着)からの帰国初戦となるドゥレッツァも上々の仕上がり。充実ぶりを見せる5歳馬が23年菊花賞以来となる2つ目のG1タイトル奪取を狙う。  待望の復帰戦だ。レガレイラはWコースで迫力満点の3頭併せ。道中はキングズブレス(4歳1勝クラス)を2馬身追走、2馬身後方にハリーフラッグ(3歳未勝利)を置く形。直線は僚馬2頭の間に入り、楽な手応えでグングン加速する。馬なりで6F85秒0〜1F11秒2。外キングズブレスに半馬身先着、内ハリーフラッグと併入した。木村師は「トラブルなく予定通りに立ち回れた。終わった後の雰囲気も落ち着いていて、厩舎に戻って脱鞍してからもいつも通りの所作でリラックスして終われた」と納得の表情を浮かべた。  昨年の有馬記念では64年ぶりの3歳牝馬Vの偉業を達成。その後、右前第1指骨剥離骨折で休養を挟んだが半年ぶりの実戦へ順調な回復曲線を描いている。1週前追いに騎乗した戸崎は「休み明けを感じさせない良い動き。緩さが解消されたのは成長した部分。無事に復帰できるのを待ち望んでいた」と手応え十分。師も「3月くらいに平常の乗り込みを始められ、ノーザンファームでも適切な対応をしていただいたのでトラブルなくリハビリのメニューを消化できた。休みをもらったことで数字的な部分では背が伸びたとか、体重が増加したとか、体がひと回り大きくなった印象です」。その言葉通り“休養効果”を体現する最終リハだった。  史上17頭目の“春秋グランプリ”制覇も懸かる一戦。勝利すれば、2年前にその偉業を成し遂げた厩舎の“先輩”イクイノックスと同じ足跡をたどることになる。レガレイラもファン投票2位と人気は根強い。指揮官は「イクイノックスの時も多くの方に投票していただいた。注目度が高い中で管理馬を出走させられることが、調教師としてはこの上なく幸せな環境で仕事させてもらえている証左でもあります」と感謝した。続けて「なんとか皆さまに喜んでもらえる仕事をしていきたい」と力を込めた。連敗を止めた暮れの中山では“復活V”。今度はケガの苦難を乗り越え、仁川のターフで鮮やかに“復帰V”を決める。

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