英ウィルトシャー警察は、土地所有者の許可なくミステリーサークルを作ることは器物損壊に当たるとして、人々に通報するよう呼び掛けている。英メディア・ＢＢＣが１０日、報じた。 英国では例年、５月下旬ごろから穀物畑にミステリーサークルが出現し、収穫時期まで続く。多くは人間が作ったアート作品と思われるが、中には非人間的知性によるものと想像させるようなロマンあふれる大作もある。 ミステリーサークルの多くは土地所有者に許可を取って、ミステリーサークル職人が合法的に作っているという。そして、土地所有者は、観光客から入場料を取って、敷地内に立ち入らせることもある。 しかし、ＢＢＣによると、違法なものもあり、ウィルトシャー警察は「ミステリーサークルは、作物や畑に短期的および長期的な損害を与える可能性がある」としている。 さらに警察は、違法なドローンの使用、不法侵入、農場の建物からの窃盗など、他の問題も発生していることを問題視している。 ウィルトシャー警察は「見た目は素晴らしいかもしれませんが、土地所有者の許可なくミステリーサークルを作ることは器物損壊にあたります。こうした行為は作物や畑に短期的、長期的に深刻な損害を与える可能性があり、さらなる違法行為を招く可能性もあります」と述べた。 自分の土地にミステリーサークルを作られてしまい、それを観光客に見られたくない土地所有者は、周囲に一般人の立ち入り禁止の明確な標識を設置しなければならなくなる。 ウィルトシャー警察は、電話またはオンラインでミステリーサークルを通報するよう人々に呼びかけている。
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