【前後編の後編/前編からの続き】 先頃小室眞子さんの出産が報じられたのを受け、宮内庁は遅ればせながらその事実を認めた。公表が遅れた背景には秋篠宮家の抜き差しならない“事情”があったわけだが、宮邸で悠仁さまの成年式に向けた準備が進む中、紀子妃は日々、思い悩まれているという。 *** 【独占写真48枚】ふっくらしたラインがうっすら…体形が変化したように見える「眞子さん」と、その姿を気遣わしげに見つめる「圭さん」【小室夫妻の買い物デート】 前編【「出産のみ公表」は紀子さまにとって「この上なくつらい選択」だった 「“いつか娘と一緒に庭を歩きたい”と」】では、眞子さんの出産に際し、異例のスタイルで公表するしかなかった事情と、こうした状況を嘆いておられる紀子さまのお気持ちについて報じた。 悠仁さま 加えて、そんな懊悩(おうのう)を抱えられる紀子妃をいっそう苛んでいるのが、悠仁さまとの“距離”だという。 秋篠宮家の事情を知る関係者が明かす。 「宮邸の職員に日々の仕事を指示なさる際、秋篠宮さまは全体像を示され、後の作業は原則、職員にお任せになります。ところが紀子さまは、最初の指示までのご決断が遅く、さらに作業が始まっても途中経過を気にされ、ご自身のイメージと異なる作業が目につくと、職員にやり直しや方針転換を命じられることが多くある。時にそのご指導は熱を帯び、職員が萎縮してしまうケースもあるのです」 「それはおかしい。お母さまが間違っていますよ」 宮邸では目下、9月に催される悠仁さまの成年式の準備が進められており、 「その作業と並行して、悠仁さまの日常生活のお世話についても、紀子さまは職員らに細かな指示を出されています。先日は、職員が言いつけとは異なる動きを取ったため、紀子さまが厳しいお言葉を投げかけられる一幕がありました」(前出の秋篠宮家の事情を知る関係者) ところが、 「そこに悠仁さまが居合わせておられました。ご自身にまつわる件で職員が母親から苛烈な指導を受けている場面を目の当たりにされた悠仁さまは、紀子さまに向かって『それはおかしい。お母さまが間違っていますよ』などと、整然と進言なさったのです。職員は難を逃れ、紀子さまはその場で反論できず、口をつぐんでしまわれました」(同) 「へきえきなさっているご様子も」 振り返れば昨年7月、秋篠宮ご夫妻と悠仁さまは「全国高等学校総合文化祭」視察のため岐阜をご訪問。その際、中腰で展示品に見入られていた紀子妃の脚を、悠仁さまが“どいて”と言わんばかりにお押しになる場面があった。また8月には、京都で開かれた「国際昆虫学会議」で説明をお受けになっていた時、紀子さまとお体が触れそうになった悠仁さまが、あからさまにお避けになるような素振りも見せられていた。 「いずれも報道陣の前での出来事であり、皇室記者の間では波紋を呼びました」 先の関係者はそう続けて、 「将来のお世継ぎであられる悠仁さまをしっかりお育てして国民の期待に応えたい。その一心でご長男と向き合われ、何くれとなく世話を焼かれる紀子さまのお姿に、悠仁さまはへきえきなさっているご様子もうかがえます」 「もっぱら母上と距離を置きたいとのお考え」 もとより、皇位継承権者をお二方擁する皇嗣家を切り盛りなさる紀子妃の重圧は計り知れない。それでもなお、この関係者によれば、 「筑波大へのご通学についても、ご自身の目の届く宮邸から毎日通ってほしいというのが紀子さまのご本心。ところが悠仁さまは“放っといてほしい”といったお気持ちをあらわになさることもあり、もっぱら母上と距離を置きたいとのお考えなのです」 家族問題カウンセラーの山脇由貴子氏が言う。 「18歳の悠仁さまは、思春期のただ中にあります。人前で母親に反論なさるというお振る舞いには“もう子どもではない”との思いがあり、またご自身がお考えになる正しさと紀子さまの言動との間にズレをお感じになっているのではないでしょうか。紀子さまが重責を果たすべくなさっていることが、悠仁さまには疎ましく感じられているのであれば“子離れ”が必要な時期に差し掛かっているともいえます。大学近くでのお一人暮らしは、ちょうどいい機会なのではと思います」 「職員をはじめ周囲にシビアな対応を」 一方、象徴天皇制に詳しい名古屋大学大学院の河西秀哉准教授は、 「紀子さまが悠仁さまのご教育にプレッシャーをお感じになる余り、職員をはじめ周囲にシビアな対応をなさるのは分からなくもありません。ただし、それが過度に続くようであれば、悠仁さまのお相手選びや今後の活動に影響が生じかねず、将来の皇室にとってあまり好ましくないでしょう」 前編【「出産のみ公表」は紀子さまにとって「この上なくつらい選択」だった 「“いつか娘と一緒に庭を歩きたい”と」】では、眞子さんの出産に際し、異例のスタイルで公表するしかなかった事情と、こうした状況を嘆いておられる紀子さまのお気持ちについて報じている。 「週刊新潮」2025年6月12日号 掲載