ボートレースからつのG1「全日本王者決定戦・開設72周年記念」優勝戦

 ボートレースからつのG1「全日本王者決定戦・開設72周年記念」優勝戦が10日、静水面の第12Rで行われ、1号艇の丸野一樹(33=滋賀)がインから先マイを決めて押し切り勝ち。昨年10月8日の浜名湖71周年記念以来となる9回目のG1優勝を飾り、2020年1月28日の66周年記念以来となる当競走2度目の優勝にもなった。3コースから握って攻めた佐藤翼が2着。大外から勢いよく最内を差した桐生順平が3着に入った。  差しと逃げを決めて初日連勝発進を決めた丸野。その勢いのまま、安定した走りで3連対をキープ。予選トップ通過を決めて、準優1号艇も難なくクリア。優勝戦1号艇も危なげなく制して、王道Vを完成した。  「勝率はあまりないけど、前検からいいエンジンだと思いました。初日から凄い出足をしていて1節間ゆっくりできましたね」  前検からエンジンに手応えをつかみ、余裕を持ってレースに挑めたことが最大の勝因となった。  G1優勝は昨年10月の浜名湖71周年記念以来。あの時は同年9月29日の徳山71周年記念に続く“連覇”だったが「今節は昨年の徳山、浜名湖の時よりも手応えがありましたね。最近はいい感じで行けています」と自身のペラ調整がうまくいっていることが好パワー持続にもつながったようだ。  これで今年は先月14日の地元・びわこ以来3V。初めてグランプリの舞台に立った21年はG1を3回制したように(尼崎68周年記念、若松68周年記念、鳴門BBCトーナメント)、調子づけばガンガンと一気に稼いでいくタイプ。それだけに、今年も絶好調モードに入ったか。  「昨年はぎりぎりのところでグランプリに出場できなかったので今年こそは出場したいですね。今年はSGで結果を残したい」  昨年は秋からの巻き返しだったが、今年はまだ半年を経過していない。3年ぶりとなる年末の大一番出場へ大きく流れは向く。次なる特別競走は戸田でのグランドチャンピオン(24〜29日)。早速、SGで結果を出してグランプリ(12月16〜21日、住之江)出場にメドを立てたいところだ。  ◇丸野 一樹(まるの・かずき)1991年(平3)8月5日生まれ、京都府出身の33歳。滋賀支部の109期生として2011年11月6日、びわこでデビュー、初戦で勝利を飾る。16年5月11日、三国で初優勝。19年8月6日のびわこ67周年記念でG1初優勝。通算30V(うちG1で9V、G2は1V)。同期は島村隆幸、大上卓人、永井彪也ら。1メートル65。血液型A。

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