昨年のアルゼンチン共和国杯を８歳で制した白毛のアイドルホース・ハヤヤッコ（牡９歳、美浦・国枝）が１０日、美浦トレセンを退厩し、ノーザンファーム天栄へ出発した。 多くの報道陣が集まる中、退厩の１０分ほど前まで気持ち良さそうに寝ていたハヤヤッコ。故障後にファンから届いた１８個のお守りとともに馬運車へ乗り込むと、ハヤヤッコらしい元気な嘶きで、現役生活に別れを告げた。 約７年間担当した相棒を見送った田村亮平助手は目に涙を浮かべ、「すごく寂しいです。ヤッコちゃんには感謝しかありません。もうこんな馬に会えないかもな…。ありがとうございました」と別れを惜しんだ。管理した国枝栄調教師（７０）は「一生懸命走ってくれて、最後は残念だったけれど、無事に次のところに行けるのでホッとしています」とコメント。第２の馬生については未定だが、「オーナーが調整していますので、決まりましたらご報告できるかなと思います」と説明した。 通算成績は４５勝７勝。２０１９年レパードＳで白毛馬初のＪＲＡ重賞制覇を果たすなど重賞３勝。昨年末の有馬記念に出走（１５着）するなど息の長い活躍を見せた。１日の目黒記念のレース中に右前浅屈腱不全断裂を発症して競走を中止し、そのまま現役引退となった。
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