橋幸夫と韓国出身のＺＥＲＯが共演曲「絆」（ビクター）を出した。 元々は、１９８４年に橋がシングル盤として出した曲。橋は「ラブソングの形を取りつつ人と人の絆の大切さを、叙情味豊かでスケールの大きな曲調で描き出した。大きなヒットにはならなかったが、好きな曲なのでコンサートでも時々披露している」と話す。 この曲は翌年、韓国で女性歌手のナミが「悲しい縁」を意味する題名でカバーした。切ない失恋を描いた歌詞に変更され、こちらは大ヒット。「１０代の頃に初めて聴き、魅了された。カラオケでもよく歌っていました」とＺＥＲＯ。 今回の共演はビクターの制作者が発案。今年が日韓国交正常化６０年の節目にあたることから、「友好の象徴となるような曲を出したい」と、日韓にゆかりのある曲を両国の歌手がデュエットするという企画を立て、２人に持ちかけた。 ＺＥＲＯは橋と同じ事務所に所属しているが、「ずっとこの曲は韓国で生まれたと思い込んでいて、この企画を持ち込まれた時に初めて橋さんがオリジナルの歌手だと知り、本当にびっくりした」と笑う。 橋は「日本と韓国が強い絆で結ばれることを願い歌っていきたいですね」と語った。 ◇ 橋は５月２０日、所属事務所を通して中等度のアルツハイマー型認知症と診断されたことを公表した。スタッフの支援を受け、歌手活動は続けていくという。
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