兵庫県知事の内部告発問題で、昨年１１月の県知事選期間中、県議会（定数８６、欠員３）の非公開会議の音声データを外部に提供したとして、主要４会派が、百条委員会元委員の増山誠県議（４７）に対する問責決議案を可決する方針を固めたことが、複数の議会関係者への取材でわかった。 決議案は６月定例会最終日の１２日に提案され、即日採決される見通し。決議案に法的拘束力はない。 ４会派は自民党（３６人）、維新の会（１８人）、公明党（１３人）、ひょうご県民連合（８人）。決議案は維新が提案する方向で調整している。百条委元副委員長の岸口実県議（６０）に対しても、自民が問責決議案を提案し、公明と県民連合が賛成する方向で検討している。 増山氏は昨年１０月に非公開で開かれた百条委の音声データを、政治団体「ＮＨＫから国民を守る党」（現・ＮＨＫ党）党首の立花孝志氏に提供した。岸口氏は百条委メンバーが斎藤元彦知事を陥れた「黒幕」などとする文書について、立花氏への提供に関与した。 増山、岸口両氏は所属していた維新から処分を受けて離党し、３月に地域政党「躍動の会」を設立した。
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