料理研究家のリュウジさんが2025年6月6日、YouTubeチャンネルで、政府備蓄米のレビュー動画を公開した。 「見た目は全然わかんないですね」 政府備蓄米が放出され、随意契約した大手スーパーなどを通じて購入者のもとに渡り始めている。 リュウジさんは3日に「和の一膳」と名付けられた5キロ入りの備蓄米を手にした写真を公開し、「政府備蓄米、古古米手に入れました めちゃくちゃ荒れそうですが忖度無しでレビューします」とXで明かしていた。 6日に公開した動画では、Xでの予告投稿に賛否の声が寄せられたことに触れ、「僕一応料理研究家なので、この備蓄っていうものがおいしいかおいしくないかを皆さんに伝えたいっていう意図で撮っております」と説明。 今回手に入れた備蓄米は、5キロあたり税込2160円のもの。リュウジさんは以前、「10kg2000いくら」のコメを買うも「あまりにもまずくて食べられなかった思い出があります」。 調味料などでの味付けはせず、「普通に洗って少し浸水して、普通に炊いて、味を確かめたいと思います」とした。 一般的に、コメは古くなると水分量が減ると言われているが、「見た目は全然わかんないですね、米も割れてないですね」と見た目には大きな違いはない様子。新米の新潟県産のコシヒカリと見比べても、粒の大きさは違うものの匂いなどにも違いはないとした。 「ふりかけとかかけちゃったら、何にもわかんない」 とぎ終わったコメを1時間浸水させてから、炊飯器で炊飯。炊き上がりを見たリュウジさんは、「若干香り少し違うかなって感じ」としつつ、口にすると「ちょっと荒れるかもしんないけど、言っていい?」。 「うまいよ。あの、うまいです。確かに香りだけで言うと新米のが全然勝ってます。だけど、じゃあこれが食べられないものかと言ったら全然そんなことなくて。カルローズ米(アメリカ米)より全然うまいっす」 懸念していたパサつきなどもないといい、スタッフから「もしかして、言われなかったらわかんない?」と尋ねられると、「うん。わかんない、多分」と笑顔を見せた。 「ふりかけとかかけちゃったら、何にもわかんない。確かに米の匂いは少し落ちてる気はするけど、これ分かる人あんまいないと思う」。「これが『雑なご飯』とか、『おいしくないご飯』だっていう印象はないですね」とした。 「なんなら悪口言いたかったけど、俺はおいしいものをおいしくないと言えないんで。全然うまい。カルローズ米の5倍うまい」とし、完食した。 スタッフは満場一致で炊き立ての備蓄米に「おいしい」 古米の味に驚いていたリュウジさんだが、前日に炊き、冷凍しておいた新米と比べると、「俺の炊いたコメの方が3倍うまいっす」。 その理由について、「まずもちっとしてて、香りが段違いにいい」。リュウジさんは普段の炊飯時には日本酒やうま味調味料を入れていることから、「日本酒の香りなのかどうなのかっていうところあるんすけども......」とした。 「こっち(新米)も古米もめっちゃおいしいです」としつつ、「おいしいけど、やっぱ多分香りだと思う。これ香りが少し、古米の方が抜けてる。甘味がちょっと少ないかな?」。「やっぱり水分量の違いってのあるかもしんない」とその差を比べた。 その後、スタッフらにも食べ比べてもらうとして、新米と備蓄米を準備。4人のスタッフが満場一致で備蓄米の方がおいしいとし、リュウジさんも驚いていた。 しかし、この時は新米が冷凍後のものだったことから、炊き立てのもの同士で比べたいとして、急遽炊飯器を購入。同じ条件で炊いたコメを準備するとした。 同じ条件で炊き上がったコメを名前を隠して食べ比べたリュウジさんは、見事新米を当て、「そりゃ違うわ。最近精米した新米はうまいんだ。そもそも香りが全然違う。クリアな香りがして」と香りに違いがあるという。 一方、古米についても「人によっては多分、こっちの方がおいしいっていう人もいる」。チャーハンや焼き飯などに合うコメだとした。 新米と古米の差について、「水分の違いはありますね。でもなんか、旨味がどうとかはあんまない。違うのは匂いと米の硬さだね」とまとめた。 なお、スタッフらが同じ条件で炊いたコメを食べ比べるも、おいしいと感じるコメはスタッフによって異なった。 リュウジさんは、「これはもうあれだね。『備蓄米、うまい』でいいね。全然この値段だったらおいしい」とした。