じつは密かに「義父母」と縁を切る人が増えていた…死後離婚で免れる「2つの面倒事」

トラブルなく義理の親族と「縁を切る」には 埼玉県に住む55歳の朝井智子さん(仮名)は、夫を2年前に病気で亡くしたが、二周忌のとき、離れて住む姑から「そろそろ介護してもらいたい」と切り出されたという。 「旦那の実家は秋田なので、介護するために引っ越ししてもらえないか、と言われました。生前は向こうの家族とも仲良くやっていたから、断りにくくて……どうしたらいいのか、苦しくて眠れない日もあります」 遺産分割や相続税の申告など、面倒な手続きが終わって一段落したと思っても、今度は義理の親族との関係に悩む人は少なくない。 そうした人たちにとっての「奥の手」があると、株式会社夢相続の代表取締役で相続実務士の曽根恵子氏は語る。 近年増加している死後離婚 「義理の親族であっても介護を任されたり、配偶者の家族のお墓や仏壇の管理を引き継がなければならないこともあります。こうした面倒事から解放してくれるのが死後離婚です。 正式には、『姻族関係終了届』と言い、手続き自体は簡単です。本籍地または現在の住所地の市区町村役場窓口で書類を提出するだけで、特別な審査はありません。双方の合意が必要な普通の離婚とちがい、残された配偶者本人の意思のみで行うことができます」 面倒な義父母たちとの関係を簡単に断ち切れる方法として、近年、死後離婚を利用する人は増えている。'03年の申請件数は1800件程度だったが、'23年度には約4000件にのぼった。 一方で「離婚」という言葉から、亡くなった配偶者との婚姻関係が完全に解消されるようなイメージを抱く人も少なくない。しかし、実は死後離婚をしても、配偶者としての地位が失われるわけではないという。 「死後離婚のあとも、結婚していたときと変わらずに遺産や遺族年金を受け取ることができます。相談に来る方も、配偶者とは仲がよかったという人が多いのです」(曽根氏) 後編記事『「相続が面倒だから放棄したい」…方法を間違えれば悲惨なことになる「相続の基本知識」』へ続く。 「週刊現代」2025年6月9日号より 【つづきを読む】「相続が面倒だから放棄したい」…方法を間違えれば悲惨なことになる「相続の基本知識」

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