岸耕一容疑者（47） 「殺そうと思って切りつけた」 群馬県前橋市の介護施設の前で4日夜、職員の女性が、包丁で首や背中を複数回刺された事件。殺人未遂の疑いで、47歳の岸耕一容疑者が現行犯逮捕されました。 当時、周辺では。 近隣住民 「騒いでいる声が聞こえたってちょっと怖いなと思いました。尋常でないケンカの声」 2人の間に、何があったのか。５日、岸容疑者の父親が取材に応じました。 岸容疑者の父親 「10年間くらい付き合っていましたから。家にも来たり交流していた。息子はすごく優しいタイプ、女性とうまく今まではいってたんです」 しかし、およそ半年前から2人の関係に変化がー。 岸容疑者の父親 「別れ話がもつれてまして、無視されてるとかわかってくれないとか（息子は）『相手の気持ちが聞けない』と悩んでいた。今までも何回も話はしているんですけど、向こうも会おうとしなかったから」 そして、事件当日ー。 岸容疑者の父親 「（息子に）病院に迎えに来てもらって家に着いたけど。車の空気圧見てくるってことで、そうしたら帰ってこないんですよ」 帰りが遅い息子を心配し、電話をしたといいます。 岸容疑者の父親 「『どこ行ってるんだ？』といったら（岸容疑者は）『いや待ってるんだ』と。『女性の人と待ち伏せして会うんだ、何としても話したいんだ』と」 およそ20分後、事件は起きました。 岸容疑者の父親 「ストレスがたまっちゃってどうにもならなくなったんじゃないか。相手方には申し訳ないなと」 1か月ほど前から女性と交際しているという男性は、岸容疑者と女性との間に“トラブル”があったと話します。 被害女性の交際相手 「（岸容疑者は）別れているけどしつこいことはやってきた。（岸容疑者から）『またお付き合いをしてもらいたい』という電話が あったとは聞いている。会社まで送ったりしていた。ちょうどたまたま夜迎えに行けなかったのでその時に事件があった」 警察などは、２人に関するトラブルの相談は把握していないということです。 女性は一時、意識不明になりましたが、現在は会話ができる状態まで回復したといいます。警察は事件の経緯を詳しく調べています。 （6月5日放送『news zero』より）