(小泉農水相) 「これが噂の…」 5日から始まったのが大手コンビニの店頭での備蓄米の販売。小泉農水相も早速、朝から視察に訪れました。備蓄米を手に取ると…。 (小泉農水相) 「いや~速かったですね。よくこのスピードでつくられましたね」 今後2週間で全国1万6000店舗で販売する予定の「ファミリーマート」。 (小泉農水相) 「1万6000店舗全部に行くんですか。驚いたのが契約完了から店頭に並ぶ速さです」 コンビニの対応の速さに圧倒された小泉農水相。今後の動きにも期待を寄せます。 (小泉農水相) 「かなり全国的に面的な備蓄米の展開に繋がるのではないかと、この動きが生産者にとっても国産米離れを防ぐ一手になればと考えている」 この他にも、「ローソン」では1キロ389円と2キロ756円の2種類が販売され、現在は東京・大阪のそれぞれ5店舗のみで購入できますが、静岡県内の店舗では14日からの販売を予定しています。首都圏を中心に17日から販売を開始する「セブンイレブン」は、2キロ718円で利便性を考え“無洗米”で販売。静岡県内での販売は6月末以降の予定です。 一方、1キロ388円で販売を開始した「ファミリーマート」。静岡県内では2週間後までに販売することを目指す中、5日、店舗を訪ねてみると…。 (伊藤 薫平 キャスター) 「実は、おコメ販売されているんですね」 (ファミリマート 中山 智 焼津営業所長) 「パックご飯はよく見かけると思うが自宅で炊ける洗米・無洗米両方品揃えがある」 実はコンビニでもコメは少量タイプのものを中心に販売されていて、単身者を中心に利用する人が多いようです。 (伊藤 薫平 キャスター) Q.「ここに備蓄米がそろう?」 (ファミリマート 中山 智 焼津営業所長) 「おコメ売り場を基本として展開しているが、注目度の高い商品であることは間違いないので、よりお客様に分かりやすい場所ということも店舗によっては考え展開したい」 一方、備蓄米の販売とともに銘柄米の期間限定割引も検討しているといいます。 (ファミリマート 中山 智 焼津営業所長) 「コンビニとしても、今回、備蓄米をはじめとしたお米の価格や需要に対し、いろいろな形で答えられるよう努力していくことが重要と感じている。2週間後を目標に販売を目指しているため、もう少しお待ちいただき購入いただければと考えている」 コンビニ利用者は…。 (客) 「安ければ安いほどいい。4人家族だが(コメは)朝昼晩必ず必要なものなのでコンビニで置いてもらえると助かる」 首都圏を中心に大手スーパーなどで備蓄米の販売がされる中、静岡県内では今週2日・月曜日に「イトーヨーカドー」で販売された程度で、備蓄米を手にする機会はまだ少ないのが現状。県内のスーパーも多く加盟店し共同で仕入れを行うシジシージャパンは、来週以降、希望した加盟店への受け渡しを開始する予定です。他にも田子重は備蓄米400トンの随意契約が確定したものの販売時期は未定だといいます。 一方で、こんな声も…。 (カドイケ 酒井 智 常務) 「うらましいなっていうのが率直な感想。やはり地方には回ってこないのかな、大きい店だけで小さい店には回ってこないのかな。早くお客さんにおコメ届けたいなって思いです」 そんな嘆きの声の主は、沼津市に本社を置く「スーパーカドイケ」。5月、備蓄米5000トンを申請した「シジシージャパン」の加盟店で、静岡県東部に8店舗を展開する地域密着型のスーパーです。当初は期待もあったそうで…。 (カドイケ 酒井 智 常務) 「うれしかったですよね。5000トンのおコメがうちにも割り当てが少しはあるんじゃないかと思った」 しかし、その後、悲しい通知が…。「シジシージャパン」から、備蓄米は“玄米”で割り振られることが判明。精米機能がない「カドイケ」は販売が困難な状況になったというのです。売り場を見ても…。 (高山 基彦 キャスター) 「こちらの店舗のコメ売り場を見ますと、本来は銘柄米、ブレンド米が販売されていますが、一切在庫がありません」 この日も、コメ売り場を気にしながら買い物する人の姿が多く見られました。 (客) 「『カドイケ』さんで取り扱っているブランド米があって、コシヒカリで安くてずっとおコメはそれを買うって感じだったので、ちょっと困っています」 店では、これまで月に一度コメの特売を行っていましたが、コメの入荷がないため4月以降は実施できていません。 (カドイケ 酒井 智 常務) 「赤字で特売というのは何とも思わないんですけども、ものがなければ売ることが出来ないのが一番きついです。心苦しいのが…赤ちゃん連れたお母さんが来て、おコメ売り場見て、きょうもなかった…といって帰られる姿を見るのが本当に心苦しい」