「ゴルフ天才少女」須藤弥勒が弓道の体験を生かし、予選通過を目指す 6日からヨネックスL

 日本女子プロゴルフツアー第12戦のヨネックスレディス(賞金総額9000万円、優勝賞金1620万円)は6日から3日間、新潟・長岡市のヨネックスCC(6339ヤード、パー72)で行われる。ジュニアメジャー4冠を達成し「天才少女」と呼ばれる13歳の須藤弥勒(ゴルフ5/太陽自動車)は大会前日の5日、弓道の体験を生かして現行制度としては最年少記録となる予選突破を目指す考えを明かした。  弥勒の父・憲一さんは新潟県出身で、実家は歴史あるお寺の護念寺。祖父の好円さんは護念寺の院主(代を譲った住職)であり、弓道の師範でもある。今大会前にコースから車で約1時間の護念寺の祖父を訪ね、弓道の指導を受けた。好円さんには「弓道で大事なことは弓を引っ張るとか矢を打つとか考えずに道具と体と心を一緒にすること」と教わったという。  弥勒は「ものすごく勉強になりました。ゴルフも同じと思いました。ボールを打つとか考える前にクラブと体と心を一緒にすることが大事だということが分かりました。」と感心した様子で話した。この日はプロアマ戦が行われたため、練習ラウンドはせずにコース内の練習場で最終調整した。「弓道で学んだことを意識したら、調子が上がってきました」と手応えを明かした。  日本女子プロツアーでは2017年に13歳以上という年齢制限が設けられる以前には2011年の大王製紙エリエールレディスで松原由美が12歳270日で予選通過した例があるが、現行制度としては21年のスタンレーレディスで14歳91日で予選通過した新地真美夏が最年少記録。弥勒が今大会で予選通過すれば、現行制度としては最年少記録の更新となる。  これまでのツアー3戦はいずれも予選落ちを喫した。4戦目に向けて、弥勒は「目標はあくまで予選通過することです。でも、プレー中は緊張感やスコアなど、あれこれ考えずに無心でクラブと一体になりたいと思います」と静かに話した。貴重な弓道体験を「ゴルフ道」で発揮できるか。6日午前730分、10番から第1組でスタートする。  ◆須藤 弥勒(すとう・みろく)2011年8月6日、群馬・太田市生まれ。13歳。1歳からゴルフを始め、東大出身の父・憲一さんの緻密な指導を受ける。17年に大会史上最年少で世界ジュニアに優勝。18年も連覇した。19年にマレーシア世界選手権、21年にキッズ世界選手権、22年6月にジュニア欧州選手権優勝し、ジュニアゴルフ界の4大メジャーを制覇。22年8月に横峯良郎氏に弟子入り。22年1月からアマチュアも無制限でスポンサー収入を得ることが可能になったことで、ダブル所属契約のゴルフ5と太陽自動車をはじめ計16社に推定総額3億6000万円以上の支援を受ける。家族は父、元フィギュアスケート選手でピアニストの母みゆきさん、兄・桃太郎君、弟・文殊君。

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