上坂樹里、2026年前期朝ドラ『風、薫る』で見上愛とWヒロインに 2410人参加のオーディション勝ち抜く

 見上愛が主演を務めることが発表されていた2026年前期放送の連続テレビ小説『風、薫る』(NHK総合)に、もうひとりの主人公・大家直美役として上坂樹里が主演することが決定した。 【写真】Wヒロインを務める見上愛と会見に登場  本作は、文明開化が急速に進む明治時代を舞台に繰り広げられる、ちょっと型破りな2人のナースの冒険物語。当時まだ知られていなかった看護の世界に飛び込んだ2人の女性が、傷ついた人々のために奔走し、時には戦い、激動の時代に新たな風を起こす。  このたび、2410人のオーディションを勝ち抜いた上坂樹里が、すでに発表されている見上愛と共にダブル主演を務めることが決定した。上坂にとって、これが連続テレビ小説初出演となる。  上坂は「ミスセブンティーン2021」で「Seventeen」専属モデルに選ばれ、俳優としてのキャリアをスタート。2022年には『ヒロイン誕生!ドラマチックなオンナたち』で北林谷栄の壮絶な人生を演じ注目を集め、2023年の『生理のおじさんとその娘』ではオーディションを経てヒロインに抜てき。2025年放送の日曜劇場『御上先生』ではレギュラー生徒・東雲温役を務め、話題を呼んだ。  上坂が演じる主人公・大家直美は、生後まもなく母親によって捨てられ、物心がついた頃にはキリスト教の牧師に育てられていた。その後、教会を転々としてきたので「家族」と呼べる存在はいない。幼い頃から何も悪いことをしていないのに貧しく恵まれない人に多く接して来たため、神も人も心から信じきれないところがある。  直美にとって信じられるのは、自分の力と運。恥などいくらかいてもかまわない。プライドなど役に立たない暮らしだったため、目的のためには多少のうそやズルをもいとわない柔軟さとしたたかさがある。  上坂は本作への出演決定について、「もう一人の主人公・大家直美を演じさせていただくとは思ってもいなくて、初めてオーディションの結果を聞いたときは頭が真っ白になりました。いまだに夢をみているようです」と振り返り、「私はこのお仕事をはじめてからずっと、夢を聞かれたときは『朝ドラのヒロインになる』と言い続けてきました。その夢をかなえられたというのは幸せですし、とても嬉しいです」と喜びを明かした。  また、自身が演じる大家直美という役柄に関しては、「私と正反対の人だなというふうに感じています。すごく人間味にあふれていて、ずる賢いところもあります。でも、そのなかに強さだったり優しさだったり、いろいろなものを含めて人間味あふれる人だと思っています」と評している。  共にダブル出演を務める見上愛については、「見上さんは太陽のような方だなと思っています。初めてお会いしたとき、すごく緊張していましたが、顔合わせでやさしく話しかけてくださいました。これから、一緒に私も頑張ろうと思いましたし、見上さんの胸を借りながら精一杯演じたいです」とその印象を語った。  そして最後に「今回、役として昔の時代を生きて、看護師を演じること、すべてが初めてのことばかりです。大家直美とともに私自身も一緒に成長していけるように撮影にのぞみたいと思います。そして、見てくださっている方に温かくて優しい風を毎朝、お届けできるように精一杯頑張ります」と意気込みを語った。  また、もうひとりの主人公・一ノ瀬りんを演じる見上は、上坂の印象について、「数週間前に初めてお会いしたのですが、(上坂さんが放つ)後ろの壁が透けて見えるくらいの“透明感”にびっくりしました! 実際に上坂さんとお話をしてみると、ご本人の“芯の強さ”を感じる瞬間が多く、とても素敵な“大家直美”を演じるのだろうな、と確信を持ちました。私も一緒に引っ張っていってもらいたいと感じる方ですので、皆さんも楽しみにしていただきたいと思っています」とコメントを寄せた。  連続テレビ小説『風、薫る』は、NHK総合ほかにて2026年春より放送。 ※見上愛、脚本・吉澤智子、チーフ・プロデューサーのコメント全文は以下の通り。 <コメント全文> ■一ノ瀬りん役:見上愛 ——上坂樹里さんの印象について。  数週間前に初めてお会いしたのですが、(上坂さんが放つ)後ろの壁が透けて見えるくらいの“透明感”にびっくりしました! 実際に上坂さんとお話をしてみると、ご本人の“芯の強さ”を感じる瞬間が多く、とても素敵な“大家直美”を演じるのだろうな、と確信を持ちました。私も一緒に引っ張っていってもらいたいと感じる方ですので、皆さんも楽しみにしていただきたいと思っています。 ——上坂樹里さんと“バディ”を演じるにあたって。  (この作品では)ふたりが出会ってすぐに“バディ”になったかというと、きっとそうではない部分もあると思っています。(この会見では)少し緊張している雰囲気もまだふたりにはありますが、これからお互いの“距離感”を近づけていく時間をすごく大切にしていきたいです。今後、色々なお稽古にふたりで挑戦していくので、無理せず自然体で“一ノ瀬りん”と“大家直美”の“バディ感”を高めていけたらなと思っています。ふたりがどんな瞬間も一緒に手を取り合って歩んでいくストーリーになると思うので、1年間の撮影期間をともに支え合いながら頑張りたいです。 ——撮影で楽しみにしていること。  (栃木県)那須地域など物語のゆかりの場所での撮影も待っていると思うので、実際の土地の風を感じながら撮影することもすごく楽しみにしています。 ■脚本 吉澤智子  母親に捨てられ家族がおらず、生きていく為には多少の嘘やズルも厭(いと)わない。もう一人の主人公・大家直美はそんなに清くもあんまり正しくもない、ある意味ヒロインらしくないリアルな女性。そんな直美を見つけたいと臨んだ本番さながらの演技オーディション。「あぁ、こんな直美がいい。いやいや、こっちの直美もありかもしれない」。思いを巡らせ迷いに迷い、少しでも頭を働かせようとコーヒーばかり飲んでいた私は、彼女が現れるなりモニターに釘付けになりました。「そうか、この子が直美なのか」。凛とした美しい佇まいの一方で、哀しいシーンにも感じられる根底にある明るい逞しさ。身寄りのない女性が生きることが、現代とは比較にならない程困難だった明治という時代、ここにいる直美なら生き抜いていける。台本を越え上坂樹里さんの持つ存在感そのものに、そう信じさせられてしまったのです。オーディションが終わる頃、見上さん演じるりんと2人でニヤリと不敵に笑いあう姿が浮かんできました。それが何のシーンなのかは私にもまださっぱりわかりません。ただ、とても気持ちのいい風が吹いていました。 ■制作統括 松園武大チーフ・プロデューサー  主演のひとりをすでに発表している中でのオーディション開催という特殊なケースでしたが、2410人もの方々にご応募いただいたこと、御礼申し上げます。皆さん『風、薫る』への熱い思いをぶつけてくださり、身が引き締まる思いでした。本当に皆さん魅力的な方ばかりで、我々も大家直美という人物のさまざまな可能性を見させてもらえましたし、日々研さんを積んでいる皆さんの力を実感した日々でした。本当にありがとうございました。  その中で上坂樹里さんは、とてもとても自然でまっすぐなお芝居が印象的でした。そのナチュラルさの中に、まばゆく感じられるほどの光を放つ瞬間が随所に感じられ、上坂さんが大家直美を演じること、そして見上愛さん演じる一ノ瀬りんとのバディが躍動する姿を想像すると胸が激しく高鳴りました。  すばらしい出演者とスタッフ一丸となって、視聴者のみなさまに共感していただけるドラマをお届けします。放送はまだ少し先ですが、どうかご期待ください。

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