ドジャースを去り10か月…見切られた男が見つけた“居場所” ヤ軍で躍動し得た評価

昨年ドジャースに在籍したヤーブロー、古巣相手に好投 【MLB】ヤンキース 7ー3 ドジャース(日本時間2日・ロサンゼルス)  世界一になった古巣を“投球術”で封じ込めた。ヤンキースは1日(日本時間2日)、敵地でのドジャース戦に7-3で勝利した。昨年7月にドジャースを去ったライアン・ヤーブロー投手が6回被安打4、1失点の好投を披露。週末にドジャースの優勝リングを受け取った左腕は、新たな立場を確立しつつあり、「チャンスをもらえて楽しんでいます」と、すっきりとした表情で語った。  最速は89.5マイル(約144キロ)でも、ドジャース打線を沈黙させた。サイドスローから投じる緩急をつけたボールに、大谷翔平投手ら強打者もタイミングを合わせるのに四苦八苦した。「ウェルズといいプランが組めた。あとはそれを実行するだけだったよ」。  2回にはエドマンにソロを浴びたが、3者凡退のイニングを3度作り、連敗中のチームに流れをもたらした。3打数無安打に封じ込めた大谷については「彼は非常に積極的で、狙い球を絞ってくる。自分の長所を理解して、その球を投げ切ろうと思った。そして彼のバランスを崩そうと思った」と振り返った。  ヤーブローは2023年8月にトレードでドジャースに加入。故障離脱もなくロングリリーフをこなすなど、昨季は32試合に登板してブルペンを支えていたが、7月29日(同30日)に事実上の戦力外(DFA)となり、地区最下位のブルージェイズにトレード移籍した。  今季は開幕直前にヤンキースと契約すると、5月からは先発として起用され、この試合を含めて5試合の先発で3勝負けなしだ。「これまでいろいろな役割をやってきましたが、今は先発としてチャンスをもらえて楽しんでいる。この機会を最大限に活かしていきたい」。大崩れせず、抜群の投球を見せている。  アーロン・ブーン監督は「見ていて本当に楽しい投手だ。さまざまな方法で打者を打ち取れる。長身から繰り出される少し変則的な角度だから目線が変わって、本当に打ちづらい」と称賛。「投球スタイルを少し変えたり、新しいことに取り組んだりと、進化を続けている。これまでも我々相手にいいピッチングをしてきたから、今はこちらの側で見られるのは楽しいね」と語った。  5月30日(同31日)の試合前練習時には、ブランドン・ゴームズGMからドジャースの優勝リングをささやかに受け取った。「あまり派手にしたくなかったので控えめにしていたけど、とてもクールな瞬間だった」。世界一に貢献した喜びを感じながらも、今はヤンキースのために、必死に腕を振っている。(上野明洸 / Akihiro Ueno)

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