1日、車が東名高速道路に転落する事故がありました。車に乗っていた小学生のきょうだいを置き去りにした男が、無免許運転などの疑いで、逮捕されました。 　　　　◇ 高速道路に転落した車を捉えた写真。横転し、前方部分が壊れています。そして、そのすぐそばには子どもでしょうか。近くに大人の姿はなく、2人でいるように見えます。 事故は1日午後、静岡県浜松市で発生しました。車は高速道路をまたぐ橋の脇からおよそ10メートル転落。小学生のきょうだいが乗っていましたが、2人にケガはありませんでした。 目撃者 「中からお子さん2人と“お父さん”が出てくるのを見た。お姉ちゃんと弟で。弟が泣いていて、お姉ちゃんがなだめていた。僕も声をかけたけど、しっかり路肩に座っていて」 運転手の様子については—— 目撃者 「“お父さん”が高速道路からここまではい上がってきて。“お父さん”が上がって状況説明とかするかと思ったら、そのままスタスタ歩いて行っちゃった。『警察に言いました？』と言ったら『言ってない』と。『どうしたんですか？』と言ったら『一瞬寝た』と」 そのまま立ち去ったという男。 目撃者 「子どもたちを置いて、『そこにいろよ』と言って」 しかし、現場に戻ってくることはありませんでした。 2日、無免許運転などの疑いで逮捕されたのは、自称・無職の榑林亜樹也容疑者（47）です。警察によりますと、車に乗っていたきょうだいと“親子や親族ではない”といいますが、詳細な関係性は分かっていません。 目撃者の話では事故後、斜面をよじ登ってきたという榑林容疑者は、誰かと電話しながら、徒歩で北方向へ向かったといいます。そして2日、南西におよそ1.5キロのホテルの駐車場で1人で歩いていたところを逮捕されました。 また、榑林容疑者が自称する住所は、現場から40キロ以上離れた静岡県御前崎市だといいます。 なぜ立ち去ったのか、理由はまだ分かっていませんが、榑林容疑者は無免許だったということです。およそ10年前に交通違反による「取り消し処分」になっていたといいます。さらに、運転していた車が他人名義だったことも新たに分かりました。 警察は、榑林容疑者が立ち去った経緯などを詳しく調べています。 捜査関係者によりますと、小学生のきょうだいは榑林容疑者の内縁の妻の子どもたちだということです。