広島大学は２日、米アイダホ大の日本校を東広島キャンパス（広島県東広島市）に開設すると発表した。 ２０２６年８月に開校する予定で、学部レベルの半導体人材を養成する。工学分野の米国大日本校は国内初となる。 アイダホ大は１８８９年設立の州立大で、日本校は「アイダホ大広島キャンパス（仮称）」となる。日本校の学生は１・２年生は東広島キャンパスで、３・４年生は米アイダホ州モスコー市の本校で学ぶ。授業はすべて英語で行われる。電気工学とコンピューターサイエンスを融合した教育を行い、一部は広島大が支援する。日本や東南アジアから広く学生を募集する予定で、１学年の定員は１００人を想定している。 両大はこの日、文部科学省で記者会見を開いた。 広島大の越智光夫学長は「広島大の学生も一緒に学べる仕組みを考え、大学の国際化を推進したい」と述べた。 アイダホ大のスコット・グリーン学長は「半導体人材は米国でも需要が高い。広島大との国際的な人材育成は米国の国益にもつながる」と語った。 アイダホ州には半導体大手マイクロン・テクノロジーの本社があり、東広島市に工場があるが、グリーン学長は、「（日本校は）特定の企業を想定したものではない」と強調した。 文部科学省によると、「外国大学日本校」は現在、テンプル大ジャンパンキャンパス（東京都世田谷区、京都市）など８校がある。広島大では２２年、アリゾナ州立大サンダーバードグローバル経営大学院日本校も開設されている。
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