【日本ダービー】北村友「重圧は感じていました」クロワデュノールが3歳馬の頂点に輝く

 6月1日、東京競馬場で行われた3歳馬の頂点を決める日本ダービー(G1・芝2400m)は、北村友一騎乗の1番人気、クロワデュノールが人気に応えて快勝。着差以上の完勝で皐月賞2着の雪辱を晴らした。 日本ダービー、勝利ジョッキーコメント 1着 クロワデュノール 北村友一騎手 「大仕事をやってのけたような、ホッとした気分です。クロワデュノールをダービー馬にしてあげたいという気持ちが1番だったので、その責任というか、重圧っていうものはやっぱり感じていました。(ダービー馬にという気持ちは)ホープフル勝って2歳チャンピオンになってから、ダービーっていう目標が現実味が帯びてきて、そのあたりからだと思います。きょうレース当日全て含めて、ここに至るまでの過程全てにおいて、ほんとに貴重な大きな経験をさせていただいたなと思っています。本当にいい雰囲気でした。自信をもって臨めるなという感触でしたし、より馬を信じていけるなっていう気持ちでした。ゲートを切ってからは、僕がどうしようということではなく、馬のリズム、馬の走るストライド、それを邪魔しないように走ろうと思っていて、1、2コーナーでポジションも本当に気にしなかったですし、自信を持って馬を信じてレース運びをしました。手応えも良かったですし、馬を信じてました。最後は一生懸命馬を信じて追っていました。正直、負けるというイメージが全然なかったので、普通にこの馬の力をお見せできて良かったなと思います。たくさんの方に支持をしていただいて本当に嬉しく思いますし、その中で期待に応えられて嬉しかったです。でも僕自身がこの馬は1番人気だと思っているので、そこに一緒になってたくさんの方が思いを乗せてくださって感謝してます。ここに至るまでの20年間、もしくはこの38年間全て、ほんとに意味があって、1つ1つ繋がってきてこの場に至るんだなという、なんとも言えない、ほんとにいろんな縁が重なってここに立たせていただいています。斉藤先生と事細かく調整の過程でも話し合いましたし、本当に信頼できる先生とこうしてダービーを制覇できて嬉しく思います。(チームクロワデュノール一丸となっての勝利とも言えそうですね)そうですね。そうだと思います。まずはクロワデュノールがダービー馬になれたということで、何よりもそこが嬉しく思います。僕自身は今日の結果を色々踏まえて、ここで終わりではないので、この本当に大きな経験をさせていただいたことをしっかりとこれから先に活かしたいと思います」  レース結果、詳細は下記のとおり。  6月1日、東京11Rで行われた第92回日本ダービー(3歳オープン・牡牝・G1・芝2400m・1着賞金=3億円)は、北村友一騎乗の1番人気、クロワデュノール(牡3・栗東・斉藤崇史)が人気に応えて3歳馬の頂点に輝いた。勝ちタイムは2分23秒7(良)。  2着に3番人気のマスカレードボール(牡3・美浦・手塚貴久)、3着に6番人気のショウヘイ(牡3・栗東・友道康夫)が入った。 【動画】クロワデュノールが横綱相撲で制する…日本ダービー皐月賞の雪辱…逆襲のダービー 日本ダービー・クロワデュノールと北村友一騎手  皐月賞では不利がありながらも、しぶとく食い下がった2着。その悔しさが、ダービーという大舞台で見事な“逆襲劇”へと昇華された。昨日の大雨から一転、晴れ間が覗く東京競馬場に鳴り響いた大歓声。その中で、クロワデュノールが鮮やかに突き抜けた。  レースでは前半から好位3、4番手と絶好のポジション。直線では手応え十分に迷いなく追い出される。鞍上の北村友一騎手が手綱をしごくと、一気の加速で先頭へ。そのまま危なげなく押し切り、ゴール板を駆け抜けた。  まさに横綱相撲で3歳馬の頂点を力強く射止めた。皐月賞で味わった悔しさ。鞍上と陣営の執念が実り、ダービーこそはという思いが馬にも伝わったかのようだった。  レース後、殊勲の北村友一騎手は「僕がダービージョッキーというよりもクロワデュノールがダービー馬になれたことが何よりも嬉しい」と、相棒の走りを称えていた。  日本ダービーを勝ったクロワデュノールは、父キタサンブラック、母ライジングクロス、母の父Cape Crossという血統。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬で、馬主は(有)サンデーレーシング。通算成績は5戦4勝。重賞は2024年東京スポーツ杯(G2)、ホープフルステークス(G1)に次いで3勝目。鞍上の北村友一騎手、管理する斉藤崇史調教師は同レース初勝利。 ◇日本ダービーとは 正式名称は「東京優駿」。皐月賞・菊花賞と並ぶクラシック三冠レースの第2戦にあたり、3歳世代の頂点を決める“競馬の祭典”として位置づけられている。東京競馬場・芝2400メートルという舞台では、スピード、スタミナ、そして勝負根性といったすべての資質が問われ、まさに真の実力馬だけが栄冠を手にすることができる。 【全着順】 1着 クロワデュノール 北村友一 2着 マスカレードボール 坂井瑠星 3着 ショウヘイ C.ルメール 4着 サトノシャイニング 武豊 5着 エリキング 川田将雅 6着 ミュージアムマイル D.レーン 7着 エムズ 戸崎圭太 8着 ジョバンニ 松山弘平 9着 ファイアンクランツ 佐々木大輔 10着 リラエンブレム 浜中俊 11着 ホウオウアートマン 田辺裕信 12着 カラマティアノス 池添謙一 13着 トッピボーン 岩田望来 14着 ファンダム 北村宏司 15着 ドラゴンブースト 丹内祐次 16着 ニシノエージェント 津村明秀 17着 レディネス 横山典弘 18着 ファウストラーゼン M.デムーロ

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