◆第92回日本ダービー・G1(6月1日、東京競馬場・芝2400メートル、良) 3歳世代7950頭の頂点を競う競馬の祭典は牡馬18頭立てで争われ、北村友一騎手が騎乗した1番人気のクロワデュノール(栗東・斉藤崇史厩舎、父キタサンブラック)が勝利。皐月賞2着のリベンジを果たし、24年ホープフルS以来のG1・2勝目を挙げた。勝ちタイムは2分23秒7。 24年6月のデビューから3連勝でホープフルSを制覇。断然人気に推された皐月賞は2着と初黒星を喫したが、クラシック2戦目で本領を発揮した。デビュー20年目の北村友一騎手、開業10年目の斉藤崇調教師ともに初勝利となった。 2着は3番人気のマスカレードボール(坂井瑠星騎手)、3着は6番人気のショウヘイ(クリストフ・ルメール騎手)だった。 戸崎圭太騎手(エムズ=7着)「パドックで初めて乗せてもらいましたが、筋肉の質や背中のいい馬だと感じました。いい前向きさがあって、走る気もある感じでした。ゲートをスムーズに出て勝ち馬の後ろでスムーズに運べましたが、まだ緩さがあって勝負どころでもたついてしまいました。その辺が解消されてくれればと思います。直線はジリジリ伸びていました」 松山弘平騎手(ジョバンニ=8着)「中団で折り合いがついて、我慢が利いていました。調教の時からそうでしたが、最後で体が浮いた走りになってしまって反応が鈍かったです。距離は大丈夫でした」 佐々木大輔騎手(ファイアンクランツ=9着)「新馬戦のときと同じくらい落ち着いて臨めました。すんなりポジションも取れましたが、理想は勝ち馬の後ろにつけたかったですね。外を回した分、最後は甘くなりました」 浜中俊騎手(リラエンブレム=10着)「スタートを上手に出て、馬のリズムでいけました。4コーナーではオッと思いましたが、そこから現状の成長度合いの差が出てしまいました。年を重ねればそこは縮まります」 田辺裕信騎手(ホウオウアートマン=11着)「メンバー的にハナに行こうと思っていた。1コーナーの入り、道中のペースも陣営との打ち合わせ通りいけた。途中まで頑張っていたんだけど、最後で苦しくなった。きついローテでよく頑張った」 池添謙一騎手(カラマティアノス=12着)「出たなりでポジションを取るつもりでしたが、2、3歩目の初速がつかず、無理せず1、2コーナーまでもっていきました。中団の後ろでハミも抜けて、いいリズムで運べましたが、3、4コーナーで動かしたときに動ききれませんでしたね。状態は良かったですが、このメンバーで2400メートルだと足りなかったのかもしれません。これからの馬なので、非力さがなくなってきてくれればと思います」 岩田望来騎手(トッピボーン=13着)「使いづめで、完璧な状態でなかったのかもしれません。力をつけて、秋に改めてですね」 丹内祐次騎手(ドラゴンブースト=15着)「ゲートの駐立が良くなかったけど、最後までよく伸びてくれました」 津村明秀騎手(ニシノエージェント=16着)「現状、強い馬相手だと厳しい戦いでした。それでも、この舞台に連れてきてもらったことを感謝したいです。力をつけてくれるのが楽しみです。ちょっと距離も長かったかもしれません」 ミルコ・デムーロ騎手(ファウストラーゼン=18着)「初めて乗ったので何ともいえないが、状態は悪くなかったと思う。競馬ではスタートからハミをとらず、向こう正面でまくろうとしたときも反応しなかった。3、4コーナーでも反応せず。こんな馬ではないよ」