米メディアが「25年間で最高のチーム」選出 イチロー氏や大谷翔平は選外に

2000年以降でポジション別に最高の選手を選出  米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」が、2000年以降の25年間でのメジャーリーグ歴代ベストナイン「MLBオール・クォーター・センチュリー・チーム」を選出した。日米通算4367安打の記録を持つイチロー氏、二刀流で常識を塗り替えたドジャースの大谷翔平投手は選外となり、筆者は「日本の皆さんに心からお詫び申し上げます」と異例の“謝罪”をつづっている。  同メディアのジェイソン・スターク記者が独自に選んだ。「正直なところ、私の大胆な選出にイラッとした多くの人たちが『自分が正してやる!』と投票してくれるんじゃないかと思っている」とし、「もちろん異論は大歓迎だ」と思いを記している。  DH部門で選ばれたのは大谷ではなく、歴代17位の通算541本塁打を誇るデビッド・オルティス氏。“バンビーノの呪い”を解いた2004年をはじめ、レッドソックスで3度のワールドシリーズ制覇に貢献した大打者だ。  スターク記者は理由について「オオタニが8シーズンにわたって見せた(二刀流による)マルチタスクの素晴らしい活躍も、オルティスがボストンでの14年間で果たした『呪いを解き放ち、球団の歴史を変えた』ほどの圧倒的なインパクトには届かなかった」と解説。86年もの間ワールドチャンピオンから遠ざかっていたレッドソックスの球団史を変えた“ビッグ・パピ”の功績を高く評価した。  その上で「今回の企画で最もつらかったのは、オオタニをこのチームに選出しなかったことかもしれない」と言及。「あらためて、日本の皆さんに心からお詫び申し上げます」と異例の“謝罪文”を載せた。  また、右翼手の部門はイチロー氏ではなく、現役のアーロン・ジャッジ(ヤンキース)を選んだ。「いやあ、これは楽しかった。いっそのこと、右翼だけでチームを組めたらどうだろう?」と多数の候補がおり、大いに悩んだことを明かす。イチロー氏の他にもムーキー・ベッツ(ドジャース)やブライス・ハーパー(フィリーズ)、ブラディミール・ゲレーロ氏ら、歴代の優れた右翼手の名を挙げた。  イチロー氏とジャッジとでは非常に悩んだといい、「イチローは今世紀、ジャッジより2000本も多くヒットを打っている。それも日本での成績を除いてだ」と言及。それでもジャッジは「wRC+」(打席あたりの得点創出の多さを平均的な打者を100とした場合のパーセンテージで評価する指標)が圧倒的に優れていることに言及。「実は自信はなかった」としながらも「でもこれは僕の意見なんだ。そして僕はそれを貫くよ」と力説した。そして、またしても「太平洋の向こう側にいる友人たち、ごめんなさい」と謝罪した。  スターク記者が選んだ「MLBオール・クォーター・センチュリー・チーム」では、先発投手にジャスティン・バーランダー、クレイトン・カーショー、ロイ・ハラデー、マックス・シャーザー、ランディ・ジョンソンを、クローザーにはマリアノ・リベラを選び、捕手はヤディアー・モリーナが入った。内野は一塁アルバート・プホルス、二塁ホセ・アルトゥーベ、三塁エイドリアン・ベルトレ、遊撃デレク・ジーターが名を連ねた。残りの外野は左翼にバリー・ボンズ、中堅にマイク・トラウトを選出している。(Full-Count編集部)

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