大谷翔平が味わったまさかの“苦しみ” 実況衝撃、3連発の裏で予測できぬ「.182」

3試合連発も…敵地6連戦は4安打、打率.182  ドジャース・大谷翔平投手は28日(日本時間29日)のガーディアンズ戦を終え、54試合に出場して打率.292、20本塁打、35打点、OPS1.042をマーク。本塁打数はメジャー単独1位に躍り出た。本拠地9連戦を終え、休養日を挟んで怒涛の敵地6連戦に臨んだ。アーチショーを繰り広げた“ロードトリップ”を振り返ろう。  ロード6連戦の初戦、メッツ第1戦は文字通りの“激闘”だった。試合開始すぐに激しい雨のため1時間38分の中断。再開後はチームが効果的に得点を重ね、9回に5-2とリードしていたが、守護神のタナー・スコット投手が大炎上して延長戦に突入。その後延長13回に2点を勝ち越して勝利を収めた。試合終了は日を跨いだ午前0時46分だった。  大谷自身は5打数1安打だったが、影響も少なくなかった。本来は24日(同25日)の試合前に実戦形式の投球練習「ライブBP」が予定されていたが、デーブ・ロバーツ監督が「全員疲れてるし、日曜に改めてやることにするよ。明日はブルペンセッションもなし。みんな睡眠が必要だ」と話した。“翌日”は打者のみでプレーし、4打数無安打と小休止に終わった。  しかし、25日(同26日)はまさに千両役者の活躍だった。試合前に641日ぶりの実戦登板に登場し、最速97マイル(156.1キロ)を計測。ロバーツ監督も復帰へ太鼓判を押した。そして数時間後、千賀滉大投手と対戦。初回の第1打席、カウント1-0からの152キロ直球を完璧に捉えた。打球速度は108.2マイル(約174.1キロ)、飛距離411フィート(約125.3メートル)、角度31度の一発。あまりに鮮烈な一撃だった。  さらに、クリーブランドに移ったガーディアンズ戦でも大爆発を見せた。26日(日本時間27日)はプレーボール10秒後、初球の内角フォーシームを捉え、打球初速115マイル(約185.1キロ)、飛距離378フィート(約115.2メートル)、角度28度の一発を右翼席に叩き込んだ。これで通算600打点。地元放送局「スポーツネット・ロサンゼルス」実況も「なんという選手なんでしょう」と脱帽するしかなかった。  そして27日(同28日)の4回第3打席、バイビーの外角球を振り抜くと、5.8メートルの左翼フェンスを越える衝撃の一発を叩き込んだ。角度39度は今季の“自己最高”の高弾道の当たりだった。これで20号。メジャー最速で到達し、自身6度目の年20本塁打は松井秀喜を抜いて日本人最多となった。  6連戦中の大谷は打率.182にとどまったが、4安打のうち3本が本塁打と持ち味の長打を遺憾なく発揮した。チームは3勝3敗で折り返し、30日(同31日)から昨年のワールドシリーズで激突したヤンキース、そしてメッツと対戦する。強豪との連戦を勝ちきれるか。大谷のバットに注目が集まる。(Full-Count編集部)

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