3歳馬の頂点を決める第92回日本ダービー・G1(6月1日、東京)の枠順が29日、確定した。桜花賞を◎エンブロイダリーで的中させた櫻坂46の武元唯衣(23)が、競馬の祭典で再び登場。JRA元調教師を祖父に持つアイドルは、4枠7番に決まったミュージアムマイルが2冠に輝くとみた。馬券はインターネットで30日18時半から発売される。 * * * 櫻坂46の武元唯衣です! 前回の桜花賞では本命エンブロイダリーで的中できました。櫻坂として桜花賞は外せないと思っていましたし、当てたらかっこいいなって思っていて(笑)。メンバーにも褒めてもらえて、一番うれしい結果になりました。 ダービーに出る、ということは馬や関係者にとって特別なこと。その機会を勝ち取っただけで、ドラマがありますよね。一度しか出走できない重みが皆さんの心を動かすのでしょう。おじいちゃんや親戚の管理馬も出走していないし、私の中では簡単に手が届く場所ではない憧れの存在です。 一番印象に残っているのは、家族ぐるみで親戚のようなお付き合いをしていた(福永)祐一くんがワグネリアンで初めて勝った18年。勝った時に家族全員で泣いて、あそこまで緊張とワクワクを感じたのは今までなかったな。ダービー馬、ダービージョッキー。“ダービー”って言葉がつくだけで意味合いがこんなに変わってくる言葉って他にない。予想をさせていただけることは、私にとってもすごく大きいことですね。 本命はクラシック2冠を目指すミュージアムマイルです。正直、皐月賞はクロワデュノール一択だと思っていたけど、完全に差し切って余裕もありました。この強さは、ただのモレイラマジックでは絶対にない! 上手に折り合って直線であれだけ脚を爆発できるってことは距離延長、東京コースはもっと向いているはず。レーン騎手は何といっても23年、タスティエーラで勝ったダービージョッキー。乗り替わりも大丈夫です。 ジョバンニは大きいところを勝ったイメージがないだけで、どの条件でもいい結果を出す実力派。皐月賞もクロワデュノールと同じくらい不利を受けていたけど、最後に伸びてきたのを見て「実はめちゃくちゃ強いかも」と。重賞を勝っても次に大きく負ける馬はたくさんいるけど、この馬は波がない優等生。こういう馬に報われてほしいですね。 クロワデュノールも3番手より下には落とせません。ポンとスタートを出て、前めで競馬をすると思う。ペースが遅かった時は、そのまま先頭で行くのかなとも思いますね。この子も、ものすごく競馬が上手。どの位置でも、多少不利を受けたとしても「僕は焦らないよ」って。大舞台は精神力の強さが最後に効いてくるはずで、2歳チャンピオンの底力をもう一度見せてほしいです。 ショウヘイは京都新聞杯からのローテーションが気になるけど、ダービー3勝の友道厩舎の“厩舎力”ならはね返せる気がします。(ドジャース・大谷翔平選手を思わせる)名前を含めて話題性があるし、勝った時には競馬界がすごく盛り上がるはず。その期待も込めてですね。 ダービー馬になるってことは何十年先も世代を超えて知られて、愛される馬になるってこと。その歴史を作るのは誰なんだろうと思うと、今からワクワクして楽しみです! ◆武元 唯衣(たけもと・ゆい)2002年3月23日、滋賀県生まれ。23歳。18年に欅坂46に加入。現在は20年10月にグループ名を改名した櫻坂46のメンバー。野球は巨人ファン。祖父が栗東の元調教師で、親戚には厩務員などの競馬関係者も多い。厩舎が遊び場だったと公言するほど幼い頃から競馬が身近な存在。推しのジョッキーはモレイラ騎手。馬券は成績重視の◎、ロマン枠の○を厚めに買うスタイル。昨年の有馬記念、桜花賞に続き3度目の予想紙面登場。 メンバーが「競馬場連れてって」 ○…競馬サークル育ちのアイドルとして両方の橋渡しになれればと語る武元は、桜花賞の予想で紙面を飾ったことについて「あれだけ大きく取り扱っていただいたので反響は大きかった」とにっこり。購入した馬券を見せてくれるファンや、仕事関係者からも競馬の話題が増えたと喜ぶ。また、櫻坂のメンバーからは「競馬場に連れて行ってほしい」とのオファーも。桜花賞時は何軒もコンビニを回って本紙を入手。掲載された紙面を宝物として大事にしている。