名車「トヨタ2000GT」後継! 斬新デザインの「4人乗り超高性能スポーツカー」がスゴい! 最高時速「300キロ」の“爆速”グランツーリスモ「トヨタ4500GT」とは

市販化目前だった!? 幻の「トヨタ4500GT」  日本が世界に誇るトヨタの名車、「トヨタ2000GT」。その精神を受け継いだとされる“幻の後継車”「4500GT」とは、どのような存在だったのでしょうか。 斬新デザインのトヨタ「4人乗り超高性能スポーツカー」とは!?  1967年に登場したトヨタ2000GTは、日本車初の本格的高性能GTカーとして世界に衝撃を与えました。 【画像】超カッコいい! これがトヨタの「4人乗り超高性能スポーツカー」です! 画像で見る(30枚以上)  トヨタとヤマハの共同開発によって誕生したトヨタ2000GTは、精緻なDOHCエンジン、美しい流線型のボディ、ローズウッドのインパネなど、当時の国産車では考えられなかったラグジュアリーとパフォーマンスを兼ね備えていました。  そのウッドパネルは、ヤマハの前身である日本楽器のピアノ材が使用された非常に美しいもので、トヨタ2000GTのインテリアのハイライトとなっています。  ボディサイズは全長4175mm×全幅1600mm×全高1160mm、車両重量は1120kgでした。エンジンは2リッター直列6気筒DOHCで、最高出力150PS・最大トルク18.0kg・mを発揮しました。  5速MTとFR駆動レイアウト、X型バックボーンフレーム、4輪ダブルウィッシュボーンサスペンションといったメカニズムは、当時の欧州スポーツカーに真っ向から挑むものでした。  総生産台数はわずか337台。限定生産であったため希少性も極めて高く、現在では1億円を超える価格で取引される“伝説の1台”となっています。  そんなトヨタ2000GTの「精神的後継車」として登場したのが、1989年に発表されたコンセプトカー「4500GT」です。  正式名称は「4500GTエクスペリメンタル」といい、次世代GTカーを見据えた実験的プロトタイプとして、フランクフルト・モーターショーで初公開され、東京モーターショーでも披露されました。  このモデルは4人乗車が可能で、時速300キロでのクルージングを目指したスーパーGT。スタイリングはシューティングブレーク風のプロポーションと、コーダトロンカ形状のテールエンドを組み合わせた流麗なフォルムです。  空力性能はCd値0.29という優秀な数値を達成し、エンジンフードやフェンダーにはCFRPを採用するなど、軽量化技術も盛り込まれていました。  パワートレインには、初代「セルシオ」に搭載された4リッターV型8気筒エンジン(1UZ-FE)をベースに、5バルブ化と排気量の拡大を施した4.5リッターDOHCエンジンを搭載。最高出力300PS・最大トルク約39.8kg・mを発生しました。  6速MTとFR駆動を組み合わせ、トランスアクスル方式によって前後重量配分50:50を実現しています。  また、後輪操舵機構「アクティブリアホイールステアリング」やチタン製マフラー、専用開発のサスペンションなど、当時としては先進的な装備を多数搭載。インテリアは、後に登場するA80型「スープラ」に通じる“包み込むような”ドライバーズコックピットを採用し、2+2レイアウトながら実用性も確保されていました。  4500GTは、単なるショーモデルを超えた「走行可能なプロトタイプ」として開発され、ジャーナリスト向けの試乗会も実施されました。市販化も期待されていましたが、バブル経済の崩壊や戦略的な事情により、幻の存在となりました。  しかし、4500GTに込められた思想と技術は、その後の市販車へと受け継がれていきます。1991年に登場した3代目「ソアラ」(Z30型)や、1993年のA80型「スープラ」には、デザイン面や技術面で明確な影響が見られます。  さらに、後年のレクサス「LFA」の開発にも、その技術的下地が活かされたとされます。  トヨタの歴史に刻まれた2000GTと、そのDNAを受け継いだ4500GT。市販車とコンセプトカーという違いはあっても、“世界を本気で目指した”という哲学は、確かに両者に共通しています。

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