【日本ダービー】武豊 サトノシャイニングと史上初の父子3代Vへ「いい動き ワクワク」

 競馬の祭典「第92回日本ダービー」(6月1日、東京)は今年も話題満載。7度目Vが懸かる武豊(56)は皐月賞5着サトノシャイニングと初コンビを組む。15年連続36度目の騎乗、過去6勝はいずれもダービー歴代最多。かつて自身の手綱でダービーを制した父の父ディープインパクト、父キズナの血を受け継ぐ相棒をどうリードするか。1週前追いで感触をチェック済み。勝てばJRA史上初の父子3代ダービー制覇、しかも同一騎手となれば世界的に見ても例がない。人馬一体で偉業にチャレンジする。  通算36度目となる日本ダービー騎乗。武豊は尋常ではない数を改めて耳にするや「そんなに?」と、のけぞるものの「ダービーに乗らなかったのはデビューした年(87年)とミホノブルボンが勝った時(92年)と、自分がケガ(10年=肩の骨折)をした3回だけかな」と記憶をサラリ。  今年の話題が強烈だ。サトノシャイニングの父系の系譜はディープインパクト〜キズナで武豊の手綱で導かれた05年と13年の日本ダービー馬。勝てば世界でも類を見ない「同一騎手による父子3代ダービー馬」誕生となる。「世界で初だと聞きましたけどね。ディープもキズナも自分が勝ったダービー馬。なんかうれしい」  騎乗依頼があった時点から注目を集めることを覚悟するも、ヒートアップしがちなことに「話題はレース前より、レース後がいい」と笑って制御。かつて「ダービーは20代、30代、40代で勝ってきたので50代で勝ちたい」を合言葉とし、有言実行してみせたのがドウデュースで勝った22年。デットーリら海外の騎手仲間からも祝福のメッセージが届いた。そもそも日本ダービーの長い歴史に父子3代制覇はなく、史上初の可能性に同一騎手がチャレンジするのだから価値は高い。  サトノシャイニングは500キロに迫るほどのたくましい馬体。軽量級だったディープインパクトよりも、重厚感のあった父キズナ似だという。21日の1週前追い切りがファーストコンタクト。CWコースで併せ馬で先着し「さすがにいい動き。テンションの高さも思ったほどではない。ただ、前進気勢が強いので、そのあたりがどうか。当たり前だけどワクワクする」。  落馬事故の影響で苦しんでいた13年、キズナで制したダービーを「僕の騎手人生にとって大きな意味を持つダービー」と振り返る。その産駒で「ダービーを勝ちたい」という思いは誰よりも強い。ダービーを勝つには何が必要で、何を引き出せばいいのか。ダービー6勝を誇るレジェンドの脳内はこの1週間、一から十まで全てダービーのことで埋め尽くされている。 

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