4月21日にデビュー43周年を迎えた早見優。40周年を機に始めた夏のソロライブ「夏色のナンシー祭り」が今年も7月13日に開催される。近年は藤井隆、Night Tempoらとのコラボが話題となり、若い世代からも支持を集める早見に、43年間ずっと自身のベースにあったという歌への思いやデビューからこれまでを語ってもらった。 【写真】デビューから43年 爽やかな魅力はいつまでも変わらず! ◆恒例の夏ライブ 今年はファンもどんどん踊ってOKな構成に ——毎年恒例となった「夏色のナンシー祭り」。きっかけは2022年に開催されたデビュー40周年の記念ライブですね。 早見:コロナ禍で3年間、ライブやファンの方と直接お目にかかる機会が中止や延期になってしまって。音楽やエンターテイメントがそんなに必要とされない3年間のなか、この仕事を続けていけるのかな…と不安になった時期もあったのですが、皆さんと一緒に同じ空間で音楽を共有したときに、やっぱり私は音楽がすごく好きなんだなと思いました。聴きに来てくださる方がいる間は頑張りたいなと改めて思うきっかけになったライブでした。 ——今年は『夏色のナンシー祭り2025 〜裸足でdancin’ dancin’〜』とのタイトルです。 早見:毎回ファンの皆さんと一緒に盛り上がるライブなのですが、「いつ立ち上がっていいのかな」「本当は座って見たいな」と、いろんなご意見をいただくんですね。そんな中「実は踊りたいけど恥ずかしい」という声もたくさんあって。タイトルに「dancin’ dancin’」と付けてしまえば、みんな踊りやすいかな?という思いを込めて決めました。 「裸足」は、私の楽曲「溶けるようにkiss me」の歌詞から取ったのですが、“素顔のまま”“自分の素のまま”で来ていただいて、人にどう見られようと気にせずに踊ってもらいたい!という気持ちを含めました。「本当に裸足で踊っていいんですか?」という方もいましたが、そこは靴をはいて踊っていただければ(笑)。 ——早見さんの楽曲は、自然に体が動いてしまうようなノリのいい曲が多いですよね。 早見:ミディアムな曲やバラードも好きなのですが、2016年にアルバムをプロデュースしていただいた藤井隆さんが「ダンスをしている早見さんが好きだ」って言ってくださったんです。ライブでダンサブルな曲と合わせて体を動かすとお客様と一体感が生まれて楽しいですし、私もすごくダンスが好きだなと思い出しました(笑)。 ——ファンの皆さんも楽しみにされていると思いますが、どんなライブにしたいですか? 早見:今回は初めて冨田謙さんのバンドにお願いしまして、「音楽と踊りでつながる夏の体験」をテーマに、タイトル通り、踊れる曲を多く用意しています。いつも「もっと早くから立って踊ればよかった」と言われるんですけど、今回は1曲目からお願いします!(笑) 「♪恋かな Yes!」で腕が上がらないってイヤじゃないですか。皆さんしっかり上がっていますが、これから毎年ライブに来ていただいて、「あ、今年も腕が上がるな!」とご自分の健康のバロメーターにしてください(笑)。 あとは40周年ライブの時に「なにを言う〜、早見優〜」のギャグが流行っていて、若い方々がSNSで「これって何? 早見優が元なの?」とおっしゃっていたんです。だったら、このギャグの生みの親である村上ショージさんに来ていただいて生披露してもらおうとお願いしたところ、実現しまして。ほかにも野村義男さんがミュージシャンゲストとして来てくださったりと、とても盛り上がったんです。その後も五条院凌さんや関根勤さんにご登場いただきました。今年はどうしましょう!?(笑) プレッシャーですが、ぜひそちらも楽しみにしていただけたらと思います。 ◆藤井隆、Night Tempoら新しい才能と積極的にコラボ ——タイトルにもある「夏色のナンシー」は早見さんにとって、やはり大切な曲ですか? 早見:5枚目のシングルだったのですが、それまではマイナー調の曲が多かったんです。コカ・コーラのCMが決まってサビの部分を最初にいただいたんですけど、ハワイをイメージする歌で、「きたー!」「うれしい!」「明るい歌を歌える!」と思ったことを覚えています。 ——ほかにご自身のターニングポイントになった曲を挙げるとすると、どの曲になるでしょう。 早見:「PASSION」ですね。85年に『KIDS』という映画の主演を務めさせていただいて、主題歌をディレクターさんと考えていた時に、私は小さいころからブロンディやジョーン・ジェットなど、女性が歌うロックが好きだったんですね。それで、もう少しビートのある曲を歌いたいという話をしまして、中原めいこさんにお願いしたんです。そこから「CLASH」や「Caribbean Night」など曲の雰囲気も変わっていったので、ターニングポイントだったかなと思います。 ——最近は、藤井隆さんやNight Tempoさんなど、新しい才能の皆さんとのコラボにも積極的に取り組まれています。 早見:藤井さんにプロデュースしていただいた「Delicacy of Love」で、okadadaさん、DE DE MOUSEさん、APOTHEKEさんに、私の曲をリミックスしていただいて、こういうふうに変身するんだ!と新鮮に思ったのがきっかけでした。ちょうど世界的に昭和歌謡やシティポップのブームが巻き起こり始めて、アメリカの大学に留学していた娘の友人が、母親が早見優だとは知らずに、私の1stアルバムを聴いていたことが発覚して驚いたこともありました。 ——早見さんが作詩、藤井さんが作曲の「溶けるようにkiss me」が、8月2日に7inchレコードとしてリリースされるんですよね。 早見:びっくりしました! 5〜6年前の曲だっけ?と思ったらもう9年前の曲なんです。でも、藤井さんの音楽センスと冨田謙さんのアレンジが、今のほうが聴きやすいかもと思うくらいカッコよくて。リリースした当時は歌う機会があまりなかったので、今年はこれをきっかけにライブでも歌っていきたいと思いますし、振り付けも新たに作っていただいたので、楽しみですね。 ——藤井隆プロデューサーの印象はいかがでしたか? 早見:最高でした。髪型やメイク、衣装を今回はこれでお願いします!とビジュアルやサウンド的にもしっかりとイメージを持ってくださったのがすごくうれしかったです。「溶けるようにkiss me」はMVも撮ったんですけど、曲調はポップなのですが、MVはポップにしたくないと。無表情でかなしげに、しかも絶対黒の衣装!とYOUさんプロデュースのワンピースを「スタイリスト藤井です!」って借りてきてくれて(笑)。夏色のイメージでパーッと明るい早見優を閉じ込めたいって思ったんですって。藤井さんワールドって独特なので、その世界に入れただけでもうれしかったです。 ——Night Tempoさんとコラボした「SHAMPOO」も素敵な曲ですよね。 早見:ありがとうございます。実は「SHAMPOO」の前に別の曲があったんです。その曲に「英語の歌詞を書くね」なんて言っていたら、Nightさんが「いろいろ考えて早見さんはダンサブルなほうがいいと思ったんで、10分でできたこの曲を聴いてください」って改めて届けてくれて。「めちゃめちゃいいじゃん!!」とすぐに気に入り、コラボさせていただきました。 Nightさんとは一緒にお仕事してみたいなと思っていたところ、たまたま取材の方を通して知り合うことができたのですが、とても気が合いまして、昨年も「DISCO de DISCO」という曲をリリースするなど仲良くさせていただいています。Nightさんファンの方が、私の昔の曲を聴いてくださったりするのもうれしいです。 ◆デビューからの43年間、「歌」はずっとベースにあった ——43年のキャリアを重ねても、ダンサブルな曲をしっかり歌いこなせるのはさすがです。 早見:じっとして歌うほうがドキドキしちゃうんです。テレサ・テンさんの『時の流れに身をまかせ』が大好きで、先日テレビでカバーしたのですが「……踊りたい!」となりました(笑)。じっとして歌うとなると、目線がどこを見ていいかわからなくって。よくご一緒する森口博子ちゃんはバラードが上手なので、いつも横から見ながら、どこを見てんのかな〜と勉強しています。 ——今お話に出ました森口さんや、同期の松本伊代さんとはユニット「キューティー☆モリモリ」として活動もされてますよね。 早見:ずっとソロでやってきたので、伊代ちゃんと「3人って心強いよね。グループっていいよね!」って話しています。この10年一緒に活動してくると、ポジションが自然と決まってきました。進行はどうしても私。トークでは森口さんは話題が豊富なので、突然振ってもしっかり笑わせてくれます。そして自由にいるのが松本さん(笑)。年功序列でリーダーなのですが、「え? 私、リーダーなの!?」っていまだに言うんです。伊代ちゃんにはめちゃめちゃ癒やされますね。3人のバランスがいい感じなんです。 ——早見さんのインスタを拝見していると、伊代さんをはじめとする花の82年組の皆さんの仲良さが印象的です。 早見:同じ時期にデビューして、たまたまみんな年齢も近いんですよね。20代、30代はそれぞれの活動があって、結婚して子育てしたりしていましたが、それも一段落してまた会うようになって。やっぱり気が合うな、同じ時代を生きてきたねと感じるので、今も仲良くできるのかな。久しぶりに会っても昨日会ったかのような感覚にすぐに戻れたんですよね。 ——デビューからの43年はどんな43年でしたか? 早見:ある時点まではあっという間でした。デビューしたのが15歳で、20歳〜21歳くらいまでがアイドルとして活躍してきた時期だと思うんですけど、たぶんそこからですよね。ミュージカル『オズの魔法使い』や、オーディションに参加して『レ・ミゼラブル』でコゼット役をやらせていただいたり。歌手だけではないですけど、なんとなく歌というのはずっとこの43年間のベースとしてあったかなと思います。 ——2年後にはデビュー45周年、その前に来年は還暦を迎えられます。 早見:節目は人生のターニングポイントとして大切だし、体の変化も出てくるので体調に気をつけなければいけないなとは思うんですけど、あまり数字にこだわりがないんです。毎年毎年を大切にしていますし、1日1日を大切にして、その結果として45周年や還暦に何かできればいいなと思っています。 やりたいことがいっぱいあるんです。財産になっている昔の曲を大切にしながらも、新しい曲にもどんどん挑戦していって、新しい世界を開いていきたいです。現役バリバリのアイドル時代の曲がクローズアップされますけど、アーティストとしてはまだまだ伸びしろがあると思っているので、頑張っていきたいなと思います。 ——ずっと変わらぬスタイルの早見さんですが、何か心がけていることはありますか? 早見:プライベートでは低山ですけど山登りにハマっています。私は都会が大好きなタイプなのですが、山に登るとふだん聞くことのできない鳥のさえずりも聞けて楽しいですね。 あとは普段からジムに行ってウエイトトレーニングをしたり、ダンスフィットネスをしたり。年齢的にダイエットはしないですね。今は筋肉を貯金する“貯筋”を第一に考えています。筋肉って衰えていく一方なんですって。それは年を重ねる上で仕方がないことなので、そんな中で、上手に体調と付き合っていきたいなと思っています。 (取材・文:佐藤鷹飛 写真:山田健史) 早見優ソロライブ『夏色のナンシー祭り2025 〜裸足でdancin’ dancin’〜』は、7月13日東京・大手町三井ホールにて開催。 早見優「溶けるようにkiss me」7inchレコードは、8月2日発売。HMV & Booksほかにて予約受付中。
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